古来よりイチョウの巨樹として著名な樹の一本。
JR本八幡駅から数分の所、あたりの喧噪から隔離されたように葛飾八幡の社叢が生い茂る。本殿の東隣に、でんと根を下ろす姿は重量感にあふれる。
主幹は古い落雷によりすでに失われ、周囲のヒコバエの成長によって現在みられる樹形となったものであろう。
イチョウは主幹を失うと、ヒコバエの成長が活発となり、ものの100年ほどで巨樹の仲間入りをしてしまうようである。
雄株で、銀杏は実らせない。雄株の古木の特徴である乳(気根)の数も少なく、こぢんまりとまとまった印象を受けるイチョウだ。
市街地の中心にありながら、まったく衰えを見せないこの樹を眺めていると、イチョウの生命力のたくましさがヒシヒシと伝わってくる。
※1 環境省資料による
※2 新日本名木100選