平成元年に行われた巨樹巨木林調査の結果をホームページに掲載させていただいていますが、これは全国の市町村などに委託し計測されたものです。したがって計測の方法もまちまちで、厳密に言うと本来のデータとはどうも隔たりがあるようです。明らかに根の部分を計測しているものも多数見受けられるのも事実です。
したがって、一人の人物=私が今まで実測してきたデータを基に、TOP10を掲載したいと思います。

計測の基準としては、地上1.3mまでの間で、その木にとってもっとも不利となる状況での計測を基本としています。クスの根張りについては、今回は考慮せずにランク付けしました。将来、根上がりの見直しを行うと、クスの巨樹はかなりランクダウンするものと思われます。

 
 

幹周 23.3m
樹高 27.5m
樹齢 伝承1500年

国指定特別天然記念物

鹿児島県姶良郡蒲生町上久徳 八幡神社境内      

過去においても現在においても、日本で最大の樹木とされている木が本樹である。
目の高さでの幹周りは23mあり、根回りにいたっては40mを超える値を記録するであろうと考えられる。
樹齢は3000年を経過しているという説もあり、日本ではもちろん、東南アジアを含めても最大クラスのクスノキであろう。

クスは根張りが大きく樹高が低い。おそらく台風などに耐えるための樹形と思われるが、幹周りによって大きさを測る場合には、この事がネックとなってくることも事実である。
環境省が定めた、地上1.3mの幹周りにこだわらずに、人間の眼で見た感じとの大きさで比較するなら、また違う結果となるはずである。

 

 

幹周 20.0m
樹高 22.5m

国指定天然記念物

熊本県熊本市三の丸藤崎台球場

 

藤崎台球場外野席に大きく枝を張り出している一本のクスが、全国で2位に相当する巨樹であった。
巨人戦などが年に一度行われ、良くテレビ画面にも登場し、大きなクスがあると思ってはいたが、まさかここまで大きなものだとは考えもしなかった。
球場造成工事の影響か判断する術はないが、かなりの根上がりの傾向にあるようだ。金網で立ち入りを制限しているのも効果的で、根元は完全に自然のままの状態が保たれているのは幸運だといえるだろう。
樹勢は旺盛で、街中にある巨樹とは思えないほどの元気さである。

 


幹周 19.6m
樹高 46.0m

山形県最上郡真室川町男甑山

 

最上エコポリスの方々によって紹介された日本最大クラスのカツラ。
カツラの常であるが、沢沿いの立地のため根元周辺の土砂は流されてしまっており、根上がりの傾向を示している。空洞には人が10人ほど入れるほどの大きさがあり、付近に生息する動物たちの格好のすみかとなっているようだ。事実、私が訪れたときにも黒い影がサッと飛び出すのを見かけている。
8本ほどの幹が天を突く様は見事で、樹高もカツラの中では限界に近い高さであろう。

 

 


幹周  19.2m
樹高  27.0m

国指定天然記念物

福岡県築上郡築城町本庄大楠神社境内

 

 

蒲生の大楠などと比較してもほぼ同じ大きさであるが、根の張り方がかなり小振りであり、この差が蒲生のクスとの決定的な違いとなって現れている。
根元は過去に土を盛っているために顕著な根上がりはなく、素直に1.3m上の太さを計ることが出来る。半身を火災により失っているが、これがなければさらに太い幹周を誇っていただろうと想像される。

 

 


幹周  18.8m
樹高  33.0m

青森県指定天然記念物

青森県西津軽郡深浦町

 

気根やヒコバエなどが主幹を取り巻いており、なかなか正確な数値を計測できない状況。
この木にとってもっとも不利となる地面際を測った値がこの数値となった。
以前に紹介した際には1.3m上を測った21mでランク付けをしたが、今回は辛口の結果とさせていただいた。
高さ2m付近の幹周りは実に23m近くの数値を示し、実際に現地でこの木の根元に立つと、誰しもが日本一の巨樹と感じるのは間違いないところであろう。

 


top6位 〜10位

 

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