山梨県指定文化財

『日影のトチノキ』


昭和五十四年二月八日指定

Aesculus turbinata Blume
とりのき科とちのき ※1
落葉喬木
根回り10.5m、目通り幹回り8.2m、樹高約30m

 トチノキは山地に自生するほか人家の庭先や街路樹にしたてられることもある。材は家具用材などに用いられる。種はさらして食用になる。落葉し、背も高くなる木(落葉喬木)である。
 ここのトチノキは日本有数の巨木で初夏に淡紅色の花が咲き10月には実が落下する。
実は割ると三つに裂け中には光沢のある赤褐色の種皮をした種子があり、昔は子供たちが釘で小穴を空け中をくりぬきトチ笛にして吹いた。

 食用としてトチ餅やトチ粥などになる。また、トチ麺といってトチの実の粉と米(または麦)粉をまぜソバのようにして食べることもある。トチ麺をのばす棒を「トチ麺棒」といいトチ麺は早くのばさないといけない事から”うろたえること”また、”あわて者”の意味で使われる。栃や橡などは俗用字である。

平成九年三月
山梨県教育委員会
須玉町教育委員会


※1 トチノキ科トチノキの誤り

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日影のトチノキ 



日影のトチノキ
指 定 山梨県指定天然記念物
指定年月日 1979年 2月 8日 
所在地 山梨県北杜市比志字下平4932-1
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 合体木か?   
お勧め度 ★★★★
到達難易度 ★★  下車後徒歩10分
撮影日 2006年9月25日
 環境省値  解説板値    実測値
幹  周    8.4m    8.2m   8.55m
樹  高     30m     30m     27m
樹  齢   300年以上       推定600年
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

中央自動車道須玉インターから約30分ほどの所、山間の小さな集落の日影に到着する。
ここにはトチノキと、スギの巨木が存在している。
トチノキは集落から少々離れた渓流沿いにあり、生育環境は抜群であろう。
背が高いためか、最初はそれほどの大きさは感じないが、近づくにしたがい、とんでもない大きさであることに気がつく。
数本が合体したもののようにも見えるが、合体木の特徴である融合部の肥大が見られないため、一本が分かれて成長したものである可能性も否定できない。
足元には大量のトチの実が無造作に転がっているが、皮が固く実が外に出ていないモノが多い。それだけ栄養十分の証でもあるのだろうか。
下草刈りは定期的に行われている他は、自然にまかせるままの保護は素晴らしいと感じられる。解説板も木から離して設置されており、柵などは一切無い。珍しく訪問者に対して細かな気配りがなされている全国でも最高ランクの保護手段であると感じる。
かつては対岸を走る道路から、トチノキの勇姿が見られるように直線的に樹木が伐採されていたが、現在は伐採は行われていない。



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