天然記念物 五十谷の大スギ

一、名称 五十谷の大スギ

二、県指定年月日 昭和五十年十月七日
 

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藤里町到着                               5月26日

日没後、小休止を入れてから青森県境へと向かいます。
象潟だけの取材でしたが、ついでに白神も取材しておいちゃおう!という安易な考えなのですが。
秋田県側から白神に入るには、藤里町の岳岱にはいるのが最も手っ取り早い。
しかし、藤里町は連続殺人事件があったばかりで警備もたけなわ、車の中で寝ていると間違いなく手入れを受けるだろうと考えていた。
深夜の1時頃に藤里町に到着。
変なところで寝ていると、それこそ殺人犯に間違われるので、町中の駐車場で眠りに落ちた。
・・・・・・朝、気持ちよく目が覚めた。
どうやらお巡りさんは見逃してくれたようだ。
顔を洗ってからゆっくりと周囲の景色を眺めると、すぐ目の前を米代川が流れているのであった。
子供が発見されたのも米代川河畔だったはず。思わず周囲を見渡してしまったではないか!

国道7号線沿いなので、ひっきりなしに通勤の車が通るが、長めは長閑そのもの。
今日は天気は珍しく大丈夫そうだ。
さあ、これからいよいよ白神にアプローチだ。

白神山地山麓までやって来ました。
雪はほとんど残ってなく、この分ならすんなりと行けそうだ・・・・と考えていた。
空にはトビが数羽、円を描きながら悠々と飛んでいる。

岳岱への入り口、白神ビジターセンターに到着。
ここでいろいろと情報を仕入れるべく立ち寄ってみる。
早朝にもかかわらずに、もう既に開館しているのはありがたい。
レンジャーの方にいろいろと話を伺うが、岳岱には入れるのは28日からだというではないか!ガーン。
どうあがいても今は通行止めだという。
気持ちを切り替え、今日一日は白神周辺を巡ることに変更し、野鳥のポイントを教えていただく。
教えてくださったレンジャーの方、奥多摩のビジターセンターにもいたとのことで、以前にお会いしているかもしれない。
何となくあった気もしないでもないが、記憶力が衰えているために思い出せないのだ・・・・情けない。

ビジターセンターの中を見せていただきます。
入館料を取らないビジターセンターとしては内容も超充実の部類。
さすがに町でも力の入れ用は他の自治体とは違っているようだ。いかに白神にかけているかがひしひしと伝わってくる。
センターの向かいの段丘上には田中のイチョウがある。
時間が有り余ってしまったため、この時点で藤里町の巨樹巡り、野鳥観察に時間を割こうと切り替える。

かつて藤里町で巨樹のフォーラムが開催されたことがある。
その時は参加できなかったのだが、イチョウとケヤキの写真を見せて貰っていた。
はっきり言って、それほど見栄えのするイチョウではないと考えていたのだが、実際に根元に立ってみると、それは想像以上の大物であった。

おそらく2本が合体したものなのだろうが、その迫力はなかなかのものである。
垂れ下がる乳も2m近い長さがあり、これだけのイチョウが埋もれていたこと
驚きだ。
一部、枯れ枝を切り落とした部分があるが、それでも樹勢は旺盛のようである。
イチョウの周囲は畑となっており、地元のオジサンがこちらを気にしながら畑仕事をしています。
時折目が合いますが、そこは東北人同士。
滅多なことでは口を利きません。距離もあるしね。
ちょっと我慢できないのでオジサンの方に近づいて話しかけてみたら、結構話好きなのでした。
ほんとう、東北人って損をしているよなぁ〜

畑の一角には水たまりがあって、中をのぞき込むと真っ黒!
何とオタマジャクシであふれかえっております。
手を入れると、救うまでもなく手のひらに乗ってくるほどうじゃうじゃです。
まだまだ大自然が残っているんですねー。

ビジターセンターで猛禽が見られるところとして教えてくれたのが、ちょっと上流に入ったため池でした。
そこに向かう途中、白神に来る人はほとんどが立ち寄るらしい滝に行ってみました。
なるほど、気軽に行ける滝としては規模も大きく、滝壺までの距離も結構近い。
風向きによっては、しぶきがかかるほどの近さといっても良いでしょう。
なかなか迫力のある滝であります。

さらに奥地に踏み込みます。
と、途中で雪に押しつぶされた家を発見してしまいました。
今年の豪雪にやられたんでしょうなぁ、跡形もなく木っ端ミジンコってやつです。
ため池にはこの付近から山に入りますが、結構厳しいダートだったりします。

地形図を見てみると、明らかに地滑りした地形。
田圃も当然棚田なのです。
標高が高く、まだ田植え前の様子で良い雰囲気です。
ここでまったりしていると、上流の森の中からなにやら珍しい鳥の鳴き声が聞こえてきました。
「キョロロロロロ・・・・・・・・、キョロロロロロ・・・・」
何と夢にまで見たアカショウビンの鳴き声です。
早速林道を飛ばし、アカショウビンの下へと近づきます。
しかし、そう簡単に姿を見せてくれる砦はありません。林道上からしきりにのぞき込みますが、声はすれども姿は見えず。
とても入っていけるような森ではなく、諦めて声だけを聞いておりましたが、最高に癒されてしまいました。
東京でも数年前までは奥多摩にいたと聞きましたが、関東平野部分では絶滅種。
良いものを聞かせていただきました。

林道をさらに遡りますが、途中で崖崩れヶ所があり、車を放棄して徒歩でため池に向かいます。
人が誰もおらず、正に大自然のまっただ中に唯一人です。
上空を見渡すとトビが・・・・・・いや、オオタカです。ここで既に大興奮!
オオタカは谷を渡り、遙か東の方へ一直線に飛んでいきます。何か変だな?
すると、後を追うようにもう一つのかなり大きな猛禽が出てきました。
羽根の丸みを見るとどうやらクマタカ!です。
クマタカの存在を知り、オオタカは対岸へと避難していったようなのです。
一度に貴重な猛禽二匹。もうこれは至福のひとときでありました。

大興奮から抜け出すことができずにいましたが、600mmを持ってきているわけではありません。撮影は諦め、後ろ髪を引かれる思いでケヤキを見に行きます。
このケヤキも写真では見ていましたが、撮影ポイントがただ一点のみという厳しい条件つき。
根元付近は立派であります。
ただ木を撮影している人が珍しいのか、皆さんじろじろと眺めながら通っていきます。
時間はまだ早いのですが、昨日からの疲れもあり、宿代も出るというので再び温泉に向かいます。

秋田から青森に抜け、すぐにある温泉地に到着します。
硫黄の匂いが、いかにも温泉地だと知らせてくれます。気分も高揚してくるのが分かります。
まだ陽が高く、温泉周辺を怪しいオジサンになって徘徊です。
あやしい・・・といっても、決して覗きではありません。
裏山に自然に温泉が湧出しているところがあり、一面コケに覆われ素晴らしい色彩です。

水が流れ落ちるところはこんな風に染まっており、ついカメラを向けてしまいます。
宿は古く、完全に湯治場の雰囲気。宿泊客は他に誰もいないようです。
温泉は完全貸し切り状態ですが、ほとんど熱湯に近い湯が出ているので、その熱いこと!
夕食は平均的なもの。まあ、こういうのが一番心休まりますね。
再びカエルの大合唱の中、眠りに落ちてゆきます。
「ああ、極楽極楽」

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