天然記念物 五十谷の大スギ

一、名称 五十谷の大スギ

二、県指定年月日 昭和五十年十月七日
 

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拉拉山神木園散策〜台中市                   12月31日

昨夜はあまり眠れませんでした。頭がぼぉ〜っとしています。

今日はお昼頃まで拉拉山神木園見学をし、午後に台中まで下り、施さん、黄さん、游さんという台湾では巨樹の第一人者の方々とお会いする予定となっていますが、どんな方たちなのか期待と不安が交錯します。

そんななか、さっそく
朝食を済ませ拉拉山神木園に向かいます。
今日は土曜のため、工事関係者はいないため送ってもらうことは不可能です。
あまり楽しようと考えてはダメですね!

昨日同様、片道1時間以上の緩い登り坂を徒歩で向かいます。
昨夜来の雨はすっかり上がり、霧がどんどん蒸発していく様子を眺めながら、はやる気持ちを抑え込みます。

昨日は撮影できなかったビジターセンターのような建物です。
拉拉山生態教育館と書いてありますな。本来であればここまで車が入るのです。
今日は人影もまばらです。

標高が高くなるに連れ、再び霧が出てきます。
しかし上空には太陽が見えているので、間違いなく晴れてくるだろうと勝手に考えていました。
花子さんは連日の疲れからか、皆から少々遅れて付いてきます。大丈夫でしょうか?
そんな事を心配しながらも、神木園に到着です。
昨日のうっぷんを晴らすには絶好の天気にもなってきました。
撮影と画作に時間が掛かる私とO画伯が一緒に廻ります。あとの方はそれぞれ気ままに散策を楽しむようです。
O画伯もやる気満々で、昨日までの鬱憤晴らしに燃えています。

並んで歩いているとO画伯がスッと前に出ます。
「早ッ!」
その歩くスピードの速いことったら! 何かにとりつかれたような早さです。
さすがヒマラヤまで経験したことのある山男。私が付いていくことは不可能です。
逃げて先行していたOガハクキャップが立ち止まり、おもむろに絵を描き始めました。昨日暗闇の中で見た平面ヒノキです。
この紅檜は横から見ると巨木、正面から見ると板でした。
厚さ50cm程の巨大な板と申したらよいのでしょうか。

陳さん曰く、「阿里山は大したこと無いあるよ。拉拉山神木園のほうがいいあるよ」と花子さんに言っていたらしいのですが、本当か?と最初は疑っておりました。
まだ阿里山へは行っていないので何とも言えませんが、確かに拉拉山は濃密な匂いがします。
昨日の楼蘭山神木園よりも、明らかにいろんな意味で濃密です。

谷底の橋を渡っていると、何かしら見られているような視線を感じ上を恐る恐る眺めてみます・・・・・やはりいました。
しっかりとこちらを睥睨しております。とんでもなく大きそうです。

ワクワクしながらO画伯とさらに奥を目指します。
画伯がいきなり、「なんじゃ、ありゃ」というような声を発しました。
そこを見ると白い謎の物体が・・・・・目の悪い私はとっさに、ありゃ岩だな・・・・・
あんなでかい木があるわけないじゃん!なんて考えていました。
ところが、その白い物体を巻くようにだんだんと近づいていきます。
ついに私の目の前に白い物体が現れました。
「げっ!」それが私の第一印象。
それは有名な達観山18號巨木だったのです。腰を抜かしかかりました。

表から見る姿は石徹白の大杉のおばけ、裏から見る姿はオオクワガタ、もしくは大きなゴキブリ。
昨日の雨が強烈な日差しによって蒸発し、幹の内部から湯気が上がっています。
まさにバケモノです。

枝のほとんどは枯死していますが、一部の枝先にわずかながら生きている葉が付いています。
O画伯は。ここでは少々時間をかけ本腰で画作に取り組んでいるご様子。
表ではなく、裏側のゴキブリ側から描いた意図は何だったのでしょうか。
いつも以上に一心不乱に画作に集中です。
しばらくその気迫に圧倒されながら眺めていると、Sさんとアルボンヌ氏の声が聞こえてきます。そして登場です。
アルボンヌ氏もしきりにツクツクボウシカメラで撮影しております。
我々がまだ見ていない山側のコースにも素晴らしいものがあると教えて貰い、今度は山側のコースをたどって帰路に就くことにします。

もだえているようなこの表情。これもやはり板状の紅檜です。

ちょっと望遠で下から引きつけると迫力が増します。

このヒノキはとても端正な姿をしていましたが、雰囲気が縄文杉とうり二つです。
大きさも負けないくらいと感じますが。

歩道を挟んで何本もの巨木が見えます。
時間があったならば、一日ジッとして眺めていても良いだろうなぁ〜なんて思いながら少々マターリとしていました。
と、ここで三脚を18號巨木に忘れていたことに気が付きます。
焦って走り出し、18號巨木に向かいます。ここは海外、もう三脚は諦めなければならないか?と思いつつ向かってみると、まだそこに三脚は置いてありました。

約束の待ち合わせ場所に戻り、まだ見ていない巨木があることを知り、了承を得てO画伯と向かいます。
見るからに急な上り坂が見えていたのですが、思いっきり走ったあとだったので、行く気力は喪失しているところにこの急坂。
皆さんのお薦めで登り始めましたが、途中で気分が悪くなる始末。遠慮しておけば良かったと後悔しました。
今度は急坂を笑う足で降りてきますが、この時はつらかった・・・・。

楽しかったとともに、苦しかった拉拉山神木園の見学もいよいよ終わりです。
来た道を陳さんとともに下ります。
日本語が通じないはずの陳さんもすっかりうち解けて、もうチーファンラマです。
花子さんとキャーキャー言いながらふざけあっています。
深い谷を挟んで対岸を眺めると、そこにも大きそうな紅檜の姿が見えています。
おそらく未だ発見されていない、未知の紅檜もまだまだ存在しているのでしょう。

拉拉山神木園は2日程かけてゆっくり見たいところですが、時間の制限があり泣く泣く台中へと降りることとなります。
農場の前には前日までのヒュンダイ車のチャーター車がやってきておりました。
いざ車に荷物を積み込み、乗り込むと悲しさがこみ上げてきます。
農場の陳オバサンが見送ってくれますが、何だか別れがたく再見、再見(ツァイツェン)と言って別れます。今回の旅行で、一番心が通い合った方は間違いなく彼女だったでしょう。
花子さんも、おそらく別れがたかったんだろうと想像します。
どうして皆さんこれほどまでに優しいんでしょう、何だかとても辛い別れでした。

車は山を下り、やがて高速道路に入りました。
最初の休憩ですが、初めて台湾のサービスエリアを体験することになります。
アルボンヌ氏とともにアイスクリームを食べてみますが、シャーベットのようなもので、味はいまいち、いや今二くらい(笑)でした。

台中市の郊外のインターで高速を降り、しばらく行くと施さん、黄さん、游さんの三名が道路脇で待っておられました。
どういうわけか、ドライバーさんはその場所を完璧に把握しており、ちょっとビクーリ!
ビュンビュン車が通る街道脇で、簡単な挨拶を交わします。
施さんは日本語が堪能で、皆さんとの通訳もやってくれ大いに助かります。
游さんの奥さんが持ってこられた先の尖ったプチトマトが美味で、何個食べたでしょうか?腹の中がトマトでチャップンチャップンいってます。

そのままホテルに直行では芸がないので、台中市郊外にあるクスノキを案内してくれることになりました。まずはそのクスノキに向かいます。
澤民大樟というのだそうで、李登輝總総が命名したのです。
資料によると幹周7.5公尺、樹高18公尺、樹齢500年となっております。
1000年としないところが、日本とは違います。台湾えらいっ!

施さんがおっしゃるには、このクスは根元部分をかなり埋めており、実際には根元では繋がった一本の木だということを分かってほしいと力説されておりました。
町はずれにも関わらず、大勢の人でにぎわっています。
露天まで出ている始末です。一つの宗教施設になっているようでした。

ここで日本と台湾の巨樹交流の始まりです。
Sさんから世界の巨樹の本三冊、私から皆さんに自分の本とポストカードをそれぞれお渡ししました。
黄さんからは、ご自分の著書を二冊ずつ全員に、游さんからは自費出版らしい台湾の巨樹の資料本を全員にいただきました。
写真家の黄さんは仕事があるらしくここでお別れです。日本に行きたいという意欲が満々で、必ず日本に行きまた遭いましょうという約束をし、みんなと固い握手をしました。後ろ髪を引かれる思いのご様子で去っていきます。
物静かな、尊敬に値する人物です。

最後に市内のアカギに立ち寄りますが、台中市の皆さんの運転の荒いこと荒いこと!これは相当腕の立つ日本人でも運転は無理でしょうか。
そんなことお構いなしにと施さんの車は車線変更&
割り込みをビシバシ決めながら(お若い)、突っ走っていきます。
ヒュンダイの運ちゃんは必死になって追いかけますが、何度か見失いかけそうになります。
施さんはそれもお構いなしとばかりに右へ入ったり左に入ったりを繰り返します。台湾では車の頭をわずかでも入れたら勝ちのようで、慣れると案外楽なのかもしれません。
そんな運転で、市街地にあるアカギの巨木に連れていってくれました。
暗闇の中での巨木見学。

ほとんど1秒くらいのスローシャッターを切ります。どこまで撮影できているか不安ですが、半ばあきらめながらの撮影です。
沖縄にはアカギはありますが、本州には自生しないので初対面です。
現地では茄苳(カタン)と呼ばれているのですね。
市街地のど真ん中ですから振り返ると夜景が綺麗です。

思いの外、台中市は都会なのでありました。施さん、游さんともここでお別れです。
明日の朝食は、施さんが美味しいお粥を食べさせてくれることになっており、とても楽しみです。
そして游さんは、明日一日阿里山周辺の巨木をガイドしてくれることとなります。

ホテルについてからO画伯はベッドの上に絵を干します。
さて、これから食事に行かなければなりません。
近くの店を何軒か見て回ります。基本的にお客さんのいない店は敬遠する方が無難でしょう。
そして結構混んでいる店を(・∀・)ハケーン!
早速注文しますが、ビールは店の中で飲んじゃタメあるよ!と言われたので、しぶしぶ外で急ごしらえのテーブルに五人が座ります。
かえって回りの目が無くなったので正解だったかもしれません。
メニューには味噌汁まであって、油炒めやらチャーハンやらラーメンやらかなり頼んで満腹になります。
その後は街中をみんなで徘徊したのはいうまでもありません。
ホテルに戻ってから使いにくいシャワーを浴び、ベッドに横たわりますが、窓の外が何だかピンク色?をしているじゃないですか!
カーテンを開けてみると、なんとネオンがイパーイ! 心を揺さぶります。
翌日、施さんから聞いて分かったのですが、このあたりはいかがわしい一帯なのだとか。
最初から分かっていれば、うろつくのもよかったかも・・・・・です。

ベッドに横たわりテレビをつけると、なんとNHK紅白歌合戦がやっているではあ〜りませんか!
まさか台湾で見られるとは思ってなかったぞ( ゚Д゚)ゴルァ
O画伯が食い入るようにパンツ一丁で見ておりますが、私は昨夜の睡眠不足でダウン寸前であります。
O画伯に頼んでテレビを消してもらいましたが、O画伯はきっと0時まで起きていて年を越したかったんだろうなぁ〜と思います。
悪いことをしてしまいました。
もちろんこの夜は爆睡に次ぐ爆睡で、新年を爆睡で迎えられたことに、いたく感謝であります。 

 

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