天然記念物 五十谷の大スギ

一、名称 五十谷の大スギ

二、県指定年月日 昭和五十年十月七日
 

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棲蘭山神木に唖然                     12月30日

台湾での初めての朝です。
朝食は点数は少ないもののバイキング形式です。
熱々のお粥がどっさりとあり、これを何倍もお代わりしつつ、ソーセージと厚焼き卵焼き風のもの、キャベツの油炒めなどよく分からないモノで流し込みます。
仕上げはものすごく濃厚な牛乳。
はなっから砂糖が入ってます。
これには静岡県人も真っ青でしょう!
腹もいつも以上にパンパンとなり、元気が出たところで出発の準備です。

天気は雲っていますが、雨にはならない様子です。
今日はここ、棲蘭山山荘主催の弁当付き神木ツアーに参加するわけですが、今回の旅行の中で、唯一自由行動が許されない神木見学となるのです。
何処まで我慢できるかがネックとなりそうです。
期待にワクワクしていますので、昨日の移動の疲れも見せず、皆さんピンピンなのです。

バスには3分ほど遅れて到着。ツアー参加の皆さんすいません・・・と思ったのですが、他の方もごゆっくりの様子です。
そして台湾の皆さんは、それぞれご自分の自家用車で参加するようです。したがってバスは日本人だけの貸し切り状態となってしまいました。
ここでもどういう訳か参加者には水が配られます。昨日の水攻めがここでも・・・・・
手元には水のペットが二本・・・水攻め第2章といったところです。

結局バスが先頭に立ち、7号線を西へと遡っていきます。
車窓に写る川は石ころがむき出しになっており、8月頃に相次いで襲ったスーパータイフーンの爪痕が痛々しく残っています。
しばらく行くと棲蘭神木園のゲートにさしかかります。地元の方は車を路註させ、バスに乗り込んできます。
ここからは林道区間で、一般車はどんなことがあれども進入禁止のようです。かなりハードな山道を行くこととなります。
やがてちらほらと道脇に紅檜の姿が・・・・その度に日本人5名からは「おぉ〜」と言う歓声が起こり、期待に胸が膨らみます。

さあ、いよいよ棲蘭神木園に到着です。
もう既に標高は2000mちかくあります。
遠くの山々が綺麗で、日本とほとんど変わらないような景色です。しかしここは亜熱帯。

台湾の方々は元気です。ここへ来る現地の方はおそらく日本でいうところの屋久島や、白神山地に来るような心構えで来るような場所なのでしょう。
どなたの顔を見ても真剣そのもののようです。
皆さん、期待に血沸き肉踊るってなご様子ですな。

ガイドさんが坂を下り始めました。いよいよツアーの始まりです。
スタート地点でトイレに行っておけと言われトイレに行き、出てからモノの2分。
まず最初の巨木が目の前に現れました。

まだ皆さん団体で行動しております。
巨木の前でレンジャーの方の解説が行われます。ただし中国語で。
ときたま我々に対して、かたことの日本語で解説してくれるときもありました。謝謝。

台湾の方々からいつも遅れて日本人が付いていきます。
日本人は皆さん必死で写真を撮りまくっているので、なかなか着いていくことが出来ません。最後は諦めたらしく、台湾の方を優先して引っ張ってゆきます。

だんだんと現れる檜の大きさもエスカレートするようです。
もう既に10mクラスがゴロゴロと転がっている状態と言っても良いでしょうか。

そんなときに現れたのが、この神木園で最大である司馬遷神木です。
幹周りは14mほどのことですが、もっとあるに違いありません。
残念ですが、計測はお預けです。

下から見上げるとこんな感じです。
裏側に廻ったカットも撮影したかったのですが、そういう勝手な行動は慎まなければならないでしょ?
あとで知ることになるのですが、台湾の方々って、結構柵があったりしてもズカズカと入ったりしていますた。

歩き始めてモノの30分もしない間に超弩級の物を見てしまったので、あとが大変となりそうです。しかし、次々と10mクラスのモノが現れるのにはビックリです。

司馬遷神木の下にあった紅檜です。
これも高さが50m近くあるでしょうか。日本では考えられないことです。

歩道はきっちりと整備されており、昨夜の雨を感じさせないくらい歩きやすい木道が整備されています。
台湾の方は、もうとっくに先の方に行ってしまっています。はっきり言って困った日本人たちだっただろうと思います。
私はもっぱら最後尾を迷子にならない程度に怪しげにさまよいます。

2〜30mおきくらいで、こんな感じの巨木が現れるんですから、そりゃぁもう・・・ゆっくりになるわけでして。

ときどき急に視界が開けます。
とんでもない高山帯を歩いているのだと再認識させられます。

つづら折れになっている箇所がかなりあり、先を行くガイドさんの姿が見えました。
声はでかいので、ここまで聞こえてきますが何を言っているのかさっぱり分かりません。もうこちらのことは余り気にしていない様子です。
身振り手振りも交え、大熱演のご様子。気合いが入ってます。

歩道からにょきっと立っている神木がありました。
すぐさま花子さんが張り付きます。
樹から気を感じているところなのですが、台湾の方々はどう感じていたのでしょう?

ほぼ園内の中間地点でしょう、このあたりは端正な姿の紅檜が目立ちます。

ここには4本が集中しており、ガイドさんもいつにもまして長いこと解説をしておりました。
そのお陰で追いついたわけですが、台湾の皆さんが道から50mほど入った方を指さして笑っております。何かイヒヒというような下品な笑いです。
おおっ、こりは! と言うわけで早速坂を駆け上がりますが、足がもつれ転んでしまいました。
根元にたどり着くと、まさにこれは珍木。
おまけにフグリ(失礼!)まで2個付属しております。これはもう笑うしかありません。

そしてその下数十mのところには、こんな紅檜が。
上のものが陽なら、これは明らかに陰。
あとで知るのですが、やはりこれは陰陽の関係だそうです。内外問わずにこういう事ってあるのですね(・∀・)

そろそろお昼時です。
ずっと下り坂を降りてきたので、休憩所まではかなりの登りが続くことになり覚悟を決めます。

ヒィヒィ言いながら登っていきます。台湾の方から離されているため、その間隔も縮めなければならず、ダブルでしんどい登りとなりました。
ようやく休憩所入り口の東屋が見えてきましたが、その苦しさが花子さんのクビの傾け具合で分かると思います。
でもようやく昼飯にありつけます。

待ちに待った昼ご飯は竹筒に入ったちまきのようなものでした。
台湾の料理は意外と薄味の連続だったのですが、このちまき風竹筒めしは味が濃厚でとても美味しいものでした。しかし表のパラソルの下で食べたところ、パラソルから黒い虫の死骸がポタポタ落ちてくるのには参りました。
もしかしたら一緒に食ったのかもしれません。
中華スープはお変わり自由で、からになった竹筒に注ぎ、何杯も腹に収まっていただきます。エネルギー充填120%に回復です。

昼ご飯も済んでマターリとしていると霧が出てきました。
これが本来の棲蘭神木園の姿で、紅檜たちも喜んでいるようだと感じます。

午後の巨樹散策に出発です。うって変わってしっとりとした雰囲気の中を進みます。台湾の方はここでも熱心に解説に聞き入ってます。
ここはウッドデッキが設置されており、できるものならばゆっくりと見学したいようなとてもいい雰囲気のところです。

椅子まで設置されており、森林浴をしながらちょっとリッチな気分を味わえます。
台湾の方々は、ただ樹を見るのではなく、樹と同じ時間を過ごすことを目的としているみたいで、この歩道の整備のすばらしさを見ていると、日本人よりも民度は高いのだろうと感じます。

そこへO画伯とSさんが登場。
Sさんをモデルに仕立て、サラサラッと絵を描いております。が、しかし、O画伯は後方のヒノキしか描いてないと思われますが・・・・。

太さは6,7mでしょうか。それほどの巨木ではありませんが、根元の大きさは尋常じゃありません。

午後のコースは午前中と違って、しっとりとした雰囲気のところを巡ります。霧が出てきたせいでそう感じるのでしょうか。
倒木の数もかなり多くなってきたように感じます。
まさにアメリカのセコイアのような倒木も出てきてビックリ!
花子さんがさらに小さく見えます。

いよいよ出口に到着です。約5時間にわたった巨樹ツアーも終わりとなってしまいました。
これはもう間違いなく白神や屋久島以上の森林です。いかに日本が金にものを言わせ世界遺産に登録したのかが分かろうというものです。
この件に関しては後日、現地の方からいろいろとお教えいただき、世界遺産登録への紆余曲折があることを知ったのですが、この時点では日本人の自意識過剰さにちょっとへこんでしまいました。

午後といってもまだ早い時間です。ホテルに戻りタクシーで拉拉山に向かうこととなっていたのですが、ツアーのバスがそのまま拉拉山まで乗せていってくれることとなりました。日本人だからこういったサービスをしてくれたのでしょうか。
それとも前日の夕食トラブルへのサービスなんでしょうか。
そうだったのなら大変申し訳ないことですが、でも助かったのは事実です。
バスはだんだんと深山に分け入っていきます。
拉拉山(達観山)のビックリするような立地に驚きながら、目的地へと近づいていきます。

狭い道もなんのその、バスは快調に飛ばします。
こんな道で正面からトラックなんかが来たらどうすんだろう?なんて考えていたら、本当にトラックが来たりします。

拉拉山の入口の町「巴稜」です。
四国の落人集落の立地にも驚いたが、ここはそれ以上だ。車のない頃はどうやって生活していたのだろうか?
もっと驚いたのは、この集落のさらに奥、尾根上に結構な繁華街があったことである。今日の宿はその集落をすぎた上巴稜(シャンパーリン)というところにあるという。
いったん宿泊先である峻林渡假農場に荷物を預け、拉拉山の神木たちを明日に備え下見だ。
運悪く、昨年の台風によって道は通行止め。神木のあるところまで約4kmほどは歩かなければならない。

ここまで送ってくれたバス。三菱製です。
台湾は三菱の乗用車も結構走っていまして、日本ほどのバッシング報道は成されなかったようですね。
ドライバーと峻林渡假農場の女将の陳さんも一緒に神木を見に行くとのこと。雨が降らなければいいのだが・・・・。

やはり台風の影響でかなり荒れた道となっています。てくてくと1時間ほど歩きます。
バスの運ちゃんはしきりにタバコをふかします。O画伯と私は特に煙を嫌うので、ドライバーさんとは遠い距離を保ちます。

だんだんと巨大紅檜が出てきそうな雰囲気となってきます。だんだんと霧が濃くなっていくのが心配の種。

台湾はちょうど紅葉の真っ最中でして、紅葉がオレンジ色に色づいています。
亜熱帯でも紅葉するのですねー。
このあたりから花子さんの足元がふらついて参りました。それもその筈、朝からずっと歩きっぱなしなのですから。先頭を行くSさんとアルボンヌ氏は超元気で掛かった馬のようでして、押さえるのに苦労しています。

心配していた霧が濃くなってきました。霧が濃くなるだけなら写真も芸術的になるのでかまわないのですが、霧雨も同時に降ってきます。

ようやくビジターセンターのようなところに到着です。普段ならここまで車で入れるのですが・・・。
トイレを済ませ、ここからまだ20分ほど歩かなければ神木には出会えないのです。

いよいよ霧とともに雨も降ってきました。撮影はほとんどできない状態です。
そんななか、ようやく1号神木が姿を現しました。
雨がひどく撮影ができません。

一号神木の先に真っ赤な木肌の紅檜が見えてきました。ちょうど雨も小降りです。超スローシャッターで狙いますが、ほとんど無駄に終わってしまいます。
こんな雨の中でもO画伯はしきりに筆を走らせます。さすが速筆を自称するだけのことはあるようです。

拉拉山の中で2番目に大きな紅檜です。幹の色が日本のヒノキとは、やはり違っています。
かつては根元まで入れたのですが、現在は頑丈な柵があり残念ながら木肌に触れることはできませんでした。

急に雨が強くなってきました。そろそろ下見を辞め帰る事になりました。
雨足はさらに強くなり、途中の休憩所で雨宿りです。

そこで待ってましたとばかりにO画伯がカンバスを取り出します。
休憩所の正面にも大きな紅檜が立っており、それを描いてしまおうというわけです。
皆さんの注目を集める中、ここでもサラサラッと超速筆の筆を走らせ、かなりご満悦の様子でした。

雨の中、延々と続く下り坂を歩くのは楽じゃありません。
花子さんは疲れがひどいご様子で、かなりグロッキー状態に陥っていました。
そんな時、工事の車が我々を追い越していきました。
わめきながら車に駆け寄ると、何と車は止まってくれたではありませんか!
荷室は満杯のようだったので、花子さんだけ乗って下れば良いなと考えておりましたが、そのとおり花子さんは工事のオサーンに拉致されて下っていきました。

快調に下っていきました。荷室からは人がはみ出ています。
落ちなきゃ良いんですが・・・・
私は歩いて下る覚悟です。しばらく下ると逃げ馬のように掛かって先行して降りていたアルボンヌ氏たちが車に乗り込もうとしています。
どうやら陳さんが交渉をし、拉拉山の入口まで乗せて貰えるように交渉をしてくれたみたいです。

お陰で全員拉致され、めでたく拉拉山入り口まで同乗させていただいたのです。
顔に似合わず、とても優しい方々でした。謝謝、謝謝。

峻林渡假農場に着き、部屋に向かいます。
農場というからには、広大な牧草地の中の一軒宿・・・・を想像していたのですが、崖上の食堂でした。
おそらくこのあたり特産の桃の農園を経営しているのでしょうが、繁忙期にはかなりのお客さんで混雑するのでしょう。

ところが、O画伯、アルボンヌ氏、私と3人が泊まる部屋、シングルとダブルベッドが置いてあります。そういう趣味はないので困っていると、若い女の子が来て、もう一部屋お使い下さいと言ってくれました。「おぉっ!助かった」とひと安心。
結局、私が一人部屋を使わせていただくことになりました。
表の景色は雄大です。谷底までの高さはどのくらいあるのでしょう?7〜800m近くあるような気もしますが・・・・。
だんだん霧が濃くなり、雨も激しくなってきました。
一息ついたところで夕食。明日の戦略を皆で練ります。
ここでもキャベツの油炒め攻撃に遭います。美味かったけれどね(笑)

シャワーとトイレが一緒なのに戸惑いつつ、軽く洗濯をしましたが乾くわけもなく、ドライヤーで延々1時間近くも作業する羽目になりました。
高山だけに結構冷え、ホッとカーペットで体を温めます。テレビをつけるとNHKがそのまま見られます。
この日はなかなか寝付かれず、悶々としながら朝を迎えることとなります。

 

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