天然記念物 五十谷の大スギ

一、名称 五十谷の大スギ

二、県指定年月日 昭和五十年十月七日
 

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台中市〜阿里山へ                      1月1日

1月1日です。年が明けましたが、台湾は普段と変わりません。ただ年が変わったくらいにしか思っていないようです。台中市内も静かな雰囲気です。

今日は最大の目的地、いよいよ阿里山に向かいます。
施さんとの待ち合わせに時間が少々あるので、O画伯とアルボンヌ氏とで近くの公園を散策しますが、モンキーポッドやら、アカギやらガジュマルの巨木がゴロゴロあります。ここでも画伯は巨木と見るや、手帳にスケッチをしています。
あまりにも見どころが多く、ちょっと遅刻をしてしまいましたが施さんと無事合流。朝食のうまいところを紹介するとのことで、施さんと游さんが街中を案内してくれます。台湾式の美味しいお粥をご馳走になってしまいました。食べ方までご教授していただきます。
施さんとはここでお別れ。
もう歳とのことで、日本には行けないよ・・・・・と言うことでしたが、S夫妻の熱烈なお誘いもあり、日本に来てくれそうな雰囲気でお別れとなりました。固い握手をして別れます。
ここでも涙がこぼれそうになってしまいます。はぁ〜、歳ですなぁ。

今日も天気は抜けるような青空。台湾では12月は雨期とのことですが、天は我々に味方をしてくれたみたいです。
ヒュンダイの運ちゃんはきょうも無口。
しかし確実に我々を目的地に連れていってくれる、心強い味方です。
今日は助手席に游さんが乗り込み、阿里山周辺の巨木を案内してくれます。

さすが元日、少々の人出はあるようです。
途中のドライブインのようなところに人だかりができておりました。
Sさんがあめ玉を山のように買ってきました。これからはこの飴玉を舐めながら玉山(新高山)目指します。

おねーちゃんも頑張っておりました。買ってあげたかったけど、まだ準備中じゃ仕方ないね。でもトウモロコシのことを玉米って言うんですね。

天気も絶好のコンディション。
さて、今日はどんな巨木に出会えるのでしょうか。期待は高まるばかりです。
途中玉山が見え隠れしますが、写真を撮りたいと言っても止まってくれません。
まだ先にいい場所があるよ!ということなんですが、山頂には雲が行き来しているので、見えているうちに早いとこキボンヌです。

まず向かうのは和社神木です。
地名も神木というところにありますが、青森県の銀杏木などと同じく、木から付いた名前だとのこと。
途中渡った神木橋からの眺めですが、昨年の920ヘクトパスカル(伊勢湾台風よりも強い)クラスの台風が二つも直撃したため道路はズタズタ、川は氾濫した傷跡が未だにそのままになっておりました。

車はぐんぐん標高を稼いでいきます。神木近くになると道路が川の氾濫によって、いたるところに4〜5mもあるような大岩によって狭められています。
しかし、神木の周囲50mばかりは何事もなかったかのような佇まいです。

正直、台湾にあるクスノキはあまり期待しておりませんでした。
しかし結果からいうと、その考えを根底から覆すような素晴らしいクスノキでした。
このクスは幹周りが16.5m程でしたが、樹形を見ておわかりの通り、日本のクスとは格が違います。

蒲生の大クスでも、このクスの前では小物に思えてきます。
このクスに蒲生のクスが持っている根回りを与えたなら、幹周りは軽く30mを越えるでしょう。
なぜならば日本のクスノキの大きさは、根回りを測っているものがほとんどだからです。このクスノキは正味、幹そのものの太さです。
紅檜もとんでもなく素晴らしかったのですが、今回の私の台湾での一番の巨木はこのクスでした。意外と思われるかもしれませんが、日本各地のクスをたくさん見てきましたが、このクスだけは他のものとは上手く表現できないけど、周囲の木々たちと生存競争をしてきて勝ち抜いてきた事がはっきりと分かるのです。
まさにクスノキ本来の、熱帯の樹形を保っているクスノキであるのです。
そんじょそこらのクスとは訳が違うぞ!としきりに語りかけてくるのです。

根元を少々埋めてしまった形跡も見られ、本来の姿を見てみたいと強く感じます。
樹高も50mほどあり、世界で最も背の高いクスである可能性も大です。
しかし、そうそう長居もできません。
絶対また会いに来ると心の中に誓い、本当に後ろ髪を引かれる思いでこのクスを辞しました。
(帰ってきてから調べると、やはりこのあたりは樟の一大原生林だったそうです。生存競争をしてきたのは間違いなかったわけです。台湾の10大巨木の中で、唯一樟でランクインしているのもこの樟だけだそうです)
いよいよ阿里山の中核部へと入っていきます。

標高2500m位のところにある名木、夫妻樹に立ち寄ります。
ここは一大観光地で、大勢の観光客でにぎわっています。台湾の方はどうも巨樹が大好き?なようです。
すかさずO画伯はカンバスを取り出し筆を振るいます。
通り過ぎる方が皆さんまじまじと眺めていく姿がとても奇妙です。

100人ほどはいるでしょうか?
しかも皆さんお若い方ばかりで、巨木を見るだけでこれだけ集まるなら凄いことですね。

山火事で焼けてしまったらしく完全に枯れた状態ですが、現在でも切り倒すことなく大切に保存されています。
おそらくありさんでも有名なスポットの一つなのでしょう。
昼時も近づいてきました。玉山山麓のホテルにて食事をいただきます。

駐車場は何処も満杯です。
仕方なく遠方に車を停め、しばらく歩いて向かいますが、緩い登り坂を登っていきますが(;´Д`)ハァハァゼイゼイ、身体が何とも重い。
時計の高度計を見ると、な、な、なんと2705m(・∀・)!

白山山頂と同じ高度ですから、これは息苦しいのは当たり前です。
人によっては高山病を発症する危険性すらはらんでいますよ、これは。
しかし眺めはさすがに雄大です。
玉山そのものは見えませんでしたが、それから尾根沿いに続く3500mクラスの山々を見ながらの食事をいただけるなんて大満足です。

料理がでてきたら息苦しいのもすっかり忘れてしまいました。
豚の角煮は皆さん余りお好きじゃないようで、私一人ががっついて食べておりました。そんなわけでさらに満足です。

ご覧のとおりの有様です。

すっかり完食してしまいますた。
食事が終わると同時に、満腹で息苦しいのと空気が薄いので息苦しいのがいっぺんに襲ってきました。
腹ごなしのため、隣接しているミュージアムにでも寄ってみますか。

阿里山に関する資料が充実しております。
台湾黒熊がとても気にかかります。日本のツキノワグマとほぼ同じで、輪の部分がツキノワグマとちがいグレーっぽい色をしております。
熊がいるということは、この森も生態系がしっかりとした豊かな森であることの証拠でもあります。
猛禽類の資料もあり、日本とまったく同じ種のクマタカが棲息しているとのこと。
やはり高山にはクマタカが似合いますね〜。

昼ご飯も終わり、Sさんや花子さんがはぐれたりする事件もありましたが、車まで無事(;´Д`)ハァハァゼィセィイと言いながら降りてきました。
いよいよ阿里山が近づいてきます。
道脇の崖下には台湾2位の紅檜「鹿林神木」が立っていました。

ひえ〜。
まだ2500mくらいあるというのに、50mほど坂を下らないと見に行けないなんて!でも大きいから降りなきゃならないよ〜!
必死の覚悟で降りていきますが、登りのことを考えると超、鬱が入ります。
だけど上から眺めただけで、これはもうバケモノ以外の何物でもないことを知らされてしまいます。
この重量感は何でしょうか?

あまりにも大きすぎてファインダーからはみ出てしまいます。
幹周りは20mとのことですが、日本のクスなどの根の部分を計測するのとは違い、直接20mの木の壁が目の前に立ちはだかるわけですから、これはもう日本のクスと比べるのは意味のないことを示しています。

根元はこんな感じとなります。
何なのでしょうね、いったいこれは。

こんな過酷な地にも大勢の観光客が降りてきます。
皆さんO画伯の絵を見て感激しておりますが、台湾の方は彼の絵がとてもお気に入りのご様子です。

しまいにはデッキの上でぶっ倒れる人まで確認しますた。卒倒したのでしょうか?
もう誰だか皆さんおわかりですね!

急斜面にあるため、なかなか全容は見届けることができません。
しかし、やはり尋常じゃない大きさです。
台湾の方々も皆さん、あんぐりと口を開けて眺めておりました。まったくとんでもない大きさです。
アルボンヌ氏が言っておりましたが、台湾の巨樹を見てから日本に帰って、まず最初にやることがリハビリだ!とのこと。
日本の巨樹は、もう巨樹に見えなくなってしまったとのことのようです。
本当に鹿林神木を見てしまったおかげで、私も日本に帰ったらまずリハビリを始めないといけませんなぁ。

だんだんとO画伯の廻りにギャラリーが集まってきました。
最後の仕上げに余念のない画伯。
いよいよ完成間近かっ? それにしても早っ!

どうやら完成したようです。すると台湾の方が絵をぶんどって記念撮影を始めるではないですか!
俺も俺も、という具合に絵をバトンタッチしながら次々と写真を撮っています。
O画伯は、台湾ではもう著名な絵描きさんの様子ですな。
さあ、これから坂を登らなければなりません。恐怖の一言です。
皆さんゼイゼイいいながら懸命に登っていきます。道路に出たときには酸素不足で倒れるかと思うほどで、日頃の運動不足を痛感しました。後ろから来る方で、また卒倒する人が出るんじゃないかと心配になります。

ここからそう遠くないところに水庫神木というのがあります。次はこれを見に行くこととなりますが、重い体を車の中にやっとの思いで移動させます。
ハァハァ。

それは鹿林神木からそれほど離れていないところにありました。
先ほどの鹿林神木とは違いなだらかな山稜にあります。
天気も良く、ほのぼのとした雰囲気のところです。ところがここで私のお腹に異変がぁ・・・・
「ああ・・・ヤバス」
そうです、急にさしこみが襲ってきました。
皆さんとちょっと距離を取り始める事に専念します。
そして仕方なく正面に見える草むらの左側にさりげなくエスケープです。
ところが花子さんがそれをハケーンし「どうしたの〜?」と大声で叫びます。
「うう・・・ヤバ」
「遅れて行くだすよ〜」と応えたものの、「大丈夫〜?」なんて声をかけてきます。
「こっちを撮影してから・・・ウッ、ヤバス、行くだす・・・よぉ」とは言ったものの、なかなか先に進んでくれません。こっちをしっかりと見据えています。
ありがたいとは思えど、心の中では「早く行ってけれ、しっしっ!」という気持ちです。
分かってくれたかははなはだ疑問ですが、男性陣が先を行くのでどうやら進んでいったご様子。
こちらとしては来られては大変なので、さらに奥へ奥へとエスケープ。
(;´Д`)ハア〜
何とか危機は脱出したのですがハラハラしどうしであります。
まさか台湾の奥地に来てキジ撃ちをするとは思わなんだ・・・です。

ちょっと内股になりながら皆さんの後を追いかけます。
するとそこにはまたもやとんでもないヒノキが待ちかまえておりました。
台湾の方々にも、まだそれほど有名ではない巨木だとのこと。

周囲はワサビ田に囲まれており、静かないい雰囲気のところです。
すぐ側に隣接する林の中には、10mを越す切り株が3つ並んでおりましたが、かつては巨木の宝庫だったのでしょう。
水庫神木の帰り道に游さんが、ついでだからと連れていって下さったヒノキがもう一本あります。
ワサビ田の中に巨大なヒノキが一本。
このワサビ田神木もいい雰囲気の中に立っておりました。
私たちが訪問したときには、木の上に台湾リスが遊んでおり、しばらく可愛い姿を見せてくれました。
残念ながらこの巨木の写真はCFカードを誤って消去したため、消してしまったのであります。

今日の巨木探訪はこれで終了です。
阿里山の入り口ゲートまで送っていただき、游さんともここでお別れです。
またきっとお会いできることを約束してお別れです。皆と固い握手でお別れです。
ヒュンダイ車を文句を言わないで運転してくれた運ちゃんとも、ここでお別れです。
皆さん良い方々でした。
中には反日の方もいるということを聞いていたので、心配していたところもあったのですが、皆さん本当に良く尽くしてくれて、今回の台湾旅行が楽しかったのも、この運転手の方に寄るところも大きかったと感じています。
本当にありがとうございました。
手を振って見送りますが、また涙が出そうになって困ります。

ゲートで待っていると阿里山閣のバスがやって参りました。
入山料金を払い、宿泊先の阿里山閣へと向かいます。
今夜からは5人部屋。全員が同じ部屋で寝泊まりです。
ここでもホテルと予約していた旅行業者との行き違いがありましたが、計画になかった明日の阿里山のご来光に行くことも決定し、ゆっくりと夕食を食べます。
今晩は良い夢を見られそうだなと感じつつ・・・・ 

 

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