コブ太郎めざし           10月11日


10月11日から念願の7日間の連休。
いろいろとプランを立て、富山県で発見された日本最大クラスのスギを見に行くことをメインに据え、長野、新潟を経由して帰ってくることに決定。
ところが10日までは仕事が溜まってしまい、11日に旅行に立つのは不可能な状況になっていた。
実際、体調も思わしくなく、1日の休みを挟んで翌日から出かけることに決定する。
今回は新たに購入したEOS5Dの試し撮りという目的もあるし、約一年ぶりの長期休暇、出かける前からワクワクなのである。

11日に家で残った仕事に片を付け、夕方から仮眠をする。
22時頃に目が覚め、埼玉、群馬経由で長野へ抜けるいつものパターンだ。ここでも高速は使わない主義で、官僚にお金を貢ぐくらいなら疲れても一般道なのだ。

最初の目的は、私があまり好ましく感じていない森の巨人たち100選のひとつ、佐久町のトチノキだ。
好ましく思っていなくても、悲しいかな行ってしまう自分も少々みっともないと感じることもあるのだが・・・。
299号線をひたすら進む。午前3時頃に登山道入り口に到着。
あたりは漆黒の闇だ。森の奥からシカの声が聞こえる。おそらくクマ君もいることだろうが、夜明けまで寝ることにする。

佐久町〜黒部へ           10月12日



朝目が覚めると雲一つ無い快晴だ。
傍らの小川で顔を洗い出発の準備を整える。
そこにレガシーで一人のオサーンがやってきて情報交換。彼は山頂まで行くとのことで、途中まで一緒の行動になる。



登山道入り口はきちんと整備されており、林野庁云々というより、100選に選定され地元の方々が綺麗に整備したようにも感じる。
やはり、クマに注意の看板はしっかりと立っていた。
急な登り坂ではないのだが、ずっと登りが続く坂道は運動不足の身体には結構きつい。
案内板には40分ほどで到着とあったようだが、どう見ても40分ではムリポだ。
いままで案内板の時間以上に時間がかかったことは皆無であったが、その神話もこの瞬間にもろくも崩れ去ったのである。気にしたことはなかったが、結構これはあとあと応えそうである。

そして、あえぎあえぎ登っていき、1時間ほどかかって着いたトチノキがこれです。
例によって立派すぎる展望デッキが作られており、保護してるんだか開発をしているんだかよく分かりません。トチノキ自体は結構素晴らしく、撮影にもかなりの熱が入り、3時間ほど長居をしてしまいましたが。
地元ではコブ太郎という名前が付いているのですが、林野庁の発表では「トチノキ」。はぁ?「トチノキ」なんと安易な・・・・。



栃の葉っぱはところどころ紅葉が始まっており、なかなか綺麗です。
トチノキは紅葉が早いのですね。というか、もう散り始めているくらいなのだ。
森自体はまだ青々としているのですが、この樹だけ黄色く染まっており、かなり浮いている存在にも見えます。
お昼も過ぎ、そろそろ下山です。今度は足取りも軽く、快調に坂を下ります。
帰り道で逆光でスナップを撮った一枚がこれ。
ネット上で噂を聞いておりましたが、まさか自分のレンズにこういうことが起こるとは想像もしておりませんでした。
使いようによってはなかなか味のあるゴーストですが、風景でこれが出てしまっては言語道断。モデル撮影などのアクセントにはもってこい!という雰囲気ではありますが。 24mmで、絞り開放、画面の四隅に強烈な光源があるとこのようなめちゃくちゃな写真となるようです。



下山は例によって早く、30分ほどで転げ落ちるように下ってまいりました。実際に転がり落ちそうに何度もなりましたが・・・・。
佐久の町に出ると日があふれんばかりに差し込んで、とても気持ちのいい昼下がりです。
ここでサクラの古木を発見。
根元にはお墓があり、墓標として植えられたもののようですが、根っこの脇で畑仕事をしている方に聞いても詳細は不明とのこと。
サクラやイチイっていうのはお墓の上に植えられるものが多いようで、イチイは北海道ではステータスシンボルにもなっているようです。
サクラはお墓の上にあるものは、他のサクラよりも綺麗だとよくいいます。



樹齢は400年くらいでしょうか。
上部の枝が枯れてしまい、幹にもキノコがたくさん寄生しており、このサクラも老い先短いことを知らせてくれています。
そのキノコがこれ。



なんとカメムシ付き!
と思ったら、カメムシはキノコの上で息絶えておりました。
キノコに毒があり、それを食って息絶えたのでしょうか?へっぷり虫も哀れな虫生を送ったものです。
このあと、佐久市に入りスーパーでお決まりの半額弁当をゲット。
食事をしながら明日はどういった行動をしようかと思い、天気予報を聞きながら行き先を決めます。
天気がとても良い!とのことで、ここは長距離を移動して明日一日を観光に当てようと模索する。
再び森の巨人たち100選に行ってしまうことにもなるが、天気がよいのなら黒部に行って紅葉とスギを見てきてしまおうと考えたのである。
しかし距離が300kmもあり、無事たどり着けるかどうかが少々心配だ。


そんな心配をよそに、天気は雲一つ無い最高のままです。
ここから糸魚川経由の夜間大移動が始まります。