黒部〜             10月13日


夜を徹して走り続ける。
糸魚川へ抜ける148号線、かつての記憶だと狭いトンネルが連続する、あまり走りたくない道だったが、ほとんど改良されていて、まったく心配なく糸魚川に到着することができた。
途中の覆道でちょっとした渋滞があった。
前方でライトが傾いて照射している。近づいてみるとダンプが傾いて停車しているのであった。
何故かというと、後輪のタイヤがはずれたからであった。
可哀想に運転手はトラックの前でウロウロするのみ。会社に連絡は行っているのだろうが、積み荷やら車のことで頭がいっぱいなのだろう。
通過して300mほど走ると、車線の真ん中に大きなタイヤがごろり!
よくぞ大事故に繋がらなかったものだ。これが前輪がはずれたとなると・・・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル ですなぁ。
なんとか立山町に着いたのが朝の4時。この時間でありながら駐車場はほぼ満車。とりあえず疲れたので寝袋に潜り込み死ぬように寝る。
6時30分の始発電車のガタゴトという音で目が覚める。



顔を洗い、準備を済ませケーブルカーの駅に向かう。
まだ7時だというのに結構人が大勢おり、改札口には30人ほどの列がもうできているほど。今日は本当に観光日よりのようだ。
7時10分発のケーブルカーに乗車し、美女平まで一気に駆け上がる。寝不足からか車内でうとうとしてしまう。
美女平ではバスが4台ほどスタンバイしており、運良く左側の窓側の席を陣取ることができた。
定刻よりも早くバスは発車し、スピードもかなり出して快調に坂をかけ登って行く。
途中にある観光スポットはDVDにより案内が流され、バスの運ちゃんも心得たもので、場所ごとにスピードを緩めサービス精神旺盛なところを見せる。
途中の立山スギでも、もちろん案内が流れた。
ほとんど停車し、窓からゆっくり眺められるようにしてくれ、サービスも満点だ。



走っているバスからの撮影なので、こんなんしか撮影できませんでした。午後になって訪問するので、これはこれでヨシ、であります。
午後には美女平から歩いて訪問する予定だが、はたして時間的に間に合うだろうか?これが一番の心配の種。
座席の隣に座った方が富山からの方で、こんなに晴れ渡って空気が澄んでいるのは、この秋では今日が一番だ。あんた、良い日に来たねぇ〜と言われた。まさにその通りかも・・・。




ロープウエィも窓際をしっかりゲットし、雄大な展望を満喫するが、隣に密着したおじさんの鼻息が荒いのが気にかかる。
トロリーバスでは出遅れてしまい後ろの席の真ん中に座らされたが、それが結構いい場所で、かえって前方の展望を得られたのだった。



いよいよ黒4ダムだ。
高さではかろうじて日本一の座を守っているが、ダム湖は意外なほど小さい。谷が急峻なゆえなのだが、よくぞこんなところに作ったものである。
裕次郎はえらいっ!





午後にはスギを見に行かねばならず、黒四観光もそこそこに焦って美女平に向け出発。大町から登ってきた客も混じり、山上は大混雑を見せ始めている。
ロープウエィの機械室では頭上の大きなモーターを口をあんぐり開けて眺めている。みなアホ面だ。





高山だけあってさすがに綺麗です。乗鞍に行ったときの感動が再び蘇ってきました。
これだけ手軽に行けるのも考え物ではありますが、中には簡単に山に行けない方がいることも考えると、貴重な存在です。
今度は長野側から是非とも登ってみたいものです。
さて、美女平まで下りてからスギのあるところまで約1時間の坂を登らなければなりません。
弥陀ヶ原のバス停で案内所の方に相談してみました。
「立山スギを見たいのですが、途中下車キボン!したいけどダメですか?」
「バス停以外は下車できませんので、滝見台で下りたらどうです?」
とのこと。
これならば、坂を45分ほど下っていくとスギと出会えるのだ。
早速アテンダントの方に申し出、途中下車の列に並ばせていただく。
途中で下りるので、バスの中では一番前の展望が利く特等席に座らせていただいた。これは超ラッキー!
後ろの座席では味わえない雄大な風景を30分ほど楽しみ、いよいよ滝見台到着。
眼前には日本最大?といわれる称名滝(落差350m)が見える。
その右側のえぐれて見えるところには、多雨期にだけ登場する落差500mのハンノキ滝の痕跡が見える。
常時、水がないと日本一には認定されないのでしょうか?


さあ、ここからいよいよ徒歩の始まり。
バス停脇には美女平までの木道が整備されてはいるのですが、表面が苔生しており、下手に足を降ろすと滑りまくるのです。
転んで500m真っ逆さまに滑落するのは嫌なので、車道を行くことにします。バスの運ちゃん、邪魔だったでしょう、ごめんなさい。



滝見台からしばらくはブナ林が目立ちます。
巨大なものはないのですが、一日かけてゆっくりと歩くときっと素晴らしい森でしょう。
やがてスギが現れてきます。
立山スギ独特の樹形をしていますが、分かりますでしょうか。


カーブを曲がるたびに、おおっ、今度こそ森の巨人!なんて思っていますが、ことごとく裏切られます。



そしてついに登場。
森の巨人たち100選に選ばれた「立山スギ」です。
地元では「仙洞スギ」と呼ばれているようですが、立山スギと言った方が通りはいいようです。
バスがひっきりなしに通過するので、安心して撮影ができません。
また、普段は人が歩かない道路でもあり、いかにも邪魔だといわんばかりにガンを飛ばしてくる運ちゃんもいるわけでして・・・・


裏側から見た姿です。
この周辺には同じような立山スギが密集しており、ちょっと奥に入ると更に大きなものがあるような気配があります。
いつか調査に入りたいものです。
更に美女平を目指し山を降りていきます。



歩道沿いに経路を変えると、景色も一変します。
美女平に近づくに連れ、スギが優占種として森を形成していくようになります。本当の意味での森林浴の雰囲気です。



中にはこんなひねくれ者まであり、明日訪れようと考えている「洞杉」と非常に類似しています。


このスギも幹周り8mほどあり、なかなかのものです。
名前は「おんばスギ」というそうです。


合体木ですが、10mを越えるものも歩道脇には結構あるようです。
誰も見向きもしないのですが、やはり調査が必要でしょう。
さて、美女平の騒音がだんだんと大きくなってきました。
いよいよ現実に引き戻される時間がやってきたようです。
美女平に到着すると、300人ほどが列を作って並んでいます。
これは山を降りるのは2時間ほどかかってしまいそう・・・・と落ち込んでいると、その方々は皆ツアーの皆様方だったようです。
当然一般客が優先ですから、300人をぶち抜いて真っ先にケーブルカーに搭乗させていただいたのには助かりました。
もう日は暮れかかり、美女平からの夕景がとても綺麗です。
いよいよ明日は魚津市の洞杉です。
はやる気持ちを抑え、魚津方面に移動です。
かなりの時間を歩いたので、体中が汗でベトベト。どこかで温泉に入らなければなりませんが、地図で探しても近くに良い温泉はなく、とりあえず車を流しながら探すことにします。
結局、小川温泉で温泉に浸かり、翌日に向け鋭気を養いました。
ここの風呂は、洗い場が全て畳敷きで、とても好印象の温泉。これからのはやりになりそうな気もします。

洞杉へ           10月14日


富山の地方紙に掲載された、日本一のスギが魚津市にあります。
とある情報源から知ることとなり、今回の旅行の目的の一つでもあります。
途中の集落の神社で朝を迎え、失礼ながら手水舎で顔を洗わせていただき、靴もずぶぬれとなっていたので石鹸で洗い、日溜まりに干してから出発します。
忘れなければ、帰りに靴を拾っていこうという魂胆です。

ここの林道もかつてとは異なり、かなり整備された道となっておりました。
坂○弁護士が埋められていたところとは目と鼻の先です。
30分ほど走ると、結構有名となった洞杉の登場です。



相変わらず素晴らしいスギですが、今回はこれ以上の大きなスギに出会えるはずです。
教えていただいた道を探し出し、早速山の中へ分け入ります。心臓はもう既にバクバクであります(笑)
まず初めに洞杉の群落が出迎えてくれます。



どれもかなりの大きさで、こんな感じのスギがゴロゴロしています。



反対側に目をやると、岩の上に巨大な杉が生長しております。
枝を切った跡が残っていますので、知られた存在なのでしょうか。
そしてここから約5分、目指していた洞杉との対面です。




新聞発表では確か30m以上の幹周りとされていました。
それはどう見ても不自然で、贔屓目に計測してみましたが、それでも16.05m。それでもどうしてどうして、なかなか立派なスギです。
その迫力は縄文杉と比較しても決して見劣りはしません。迫力からいえば日本一の称号を与えても良いくらいでしょう。
しかも岩の上に成長しているところがまた凄いではないか。
3時間ほど撮影をし、帰ろうと思ったとたんに雨が落ちてきた。
急ぎ足で道路まで出て車を置いてある場所まで走る。
そこには噂を聞きつけてやって来た地元の方が二人、場所が分からなくてウロウロしている最中でありました。詳細を教えたのですが、雨足がひどくなり結局引き返していった。また天気の良い日に再訪問するとのことだ。

今日の目的は達し、一気に気が抜けてしまいました。
スーパーで買った半額の弁当を食べ、明日からの新潟に向け車の中で戦略を練ります。実はこの時間が結構至福の時でもあるのです。結局選択したコースが虫川から防金へと抜ける行程。
そうと決まったら途中に置いておいた靴を回収です。
しかし生憎の雨、神社に置いてあった靴はずぶ濡れであった。まったくばかげたことをしたものです。