北陸〜中国〜九州の旅

4月15日

14日から15日にかけ日之影町から指宿まで大移動となってしまった。宮崎ではガソリン85円ほどで販売しており、迷わず満タンにする。スタンドのお兄さんによると、少し前までは70円台まで安売り競争が激化していたそうで、埼玉あたりよりも安いのかも知れない。全般的に九州はガソリンが安い!
順調なドライブも、このあたりから雨が降ってき始めた。ちょうど数年前の竜ヶ水災害があったあたりでは土砂降りとなってしまい、ちょっと肝を冷やすことになる。
喜入町で一夜を明かし指宿に入る。起きて最初に昨日のデータをMOに転送していると、持ってきたMOが最早満タンとなってしまった。なるべく画質の良いモードで撮影するように心がけているので、想像以上の速さでデータ量が積み重なってしまったようだ。
さいわい九州ではベスト電器がいたるところにあり、それほど探さなくても犬も歩けば・・・・状態なのである。苦労しないで済のはとてもありがたいし、値段も想像以上に安い! 指宿にもベスト電器があって早速5枚組のMOを購入した。

その電気屋さんからほどなくして、おそらく日本一だろうと思われる信楽寺のアコウが見えてきた。

車を停めるところがないので狭い路地をウロウロしていると、小太りのおばさんが歩いてきた。
車は何処へ停めれば・・・? と聞くと「フンッ!」って感じで顎をしゃくる。どうやら表通りに路註しろとの意味らしい。
教えていただいてありがとうございましたっ。
まあ、なんというか・・・人生いろいろだな・・・・・・・・なんて思ったりしたかな?

このアコウ、太さはやはり12mを越えている。やっぱり最大なのかな?

この信楽寺、行くたびにお寺の女将さんが全部のお墓に(60近くありそう)花を手向けているのだ。これらの花は買ってくるのだろうか?それともお寺の畑でもあるのだろうか?それにしても一つ一つの墓石に山盛りの花が生けられている。行くたびに疑問に思うことのひとつだ。
今回も女将さんと挨拶をしたけれども、お客さんがいらしており聞きそびれてしまった。次回には聞いてみようと思う。

そして鹿児島への目的は五人番のアコウだった。
落葉していることを密かに期待していたのだが、今回は葉っぱが山盛り。う〜ん、残念だ。
これではあまり樹の表情が出てこないんだな。
ちょっと落胆してしまい、真剣には撮影する気になれそうにない。
気温も高いことだし甲羅干しでもしようか・・・・・・
砂浜に寝っ転がっているとすぐ脇にクラゲが打ち上げられていた。昨夜の嵐で打ち上げられたものだろうか。
かさの部分をぷにぷにしてみるとぷにょぷにょだ。

1時間ほど太陽を浴びてけっこうな汗をかいてしまったので近在の温泉を探す。
このあたりは何処にでも温泉が湧いているのでそんなには苦労はないはずだ。
開聞岳の麓に温泉を求めてさまようと、なにやら怪しい看板が・・・・・・(笑)

 

お、これはいいかも。
後ろに写っているおじさんが実は番台のおじさんで、部落外の方は80円いただきますとのこと。
ちなみに部落民は60円となっていた。
日本一安いかはとても怪しいところだが、温泉自体は硫黄泉で文句なく一級品のようだ。
浴槽も古いながら良く掃除されていて気持ちいいことこの上ない。どうやら一番風呂だったようでお湯の熱い事ったら・・・・
温泉から出て、国道に戻ろうとするとサツマイモの農家直売の店が見えてきた。20個ほど入っていて800円でこれは安いと飛びつく。ちょうど20日からは大阪でオフ会があるので、お土産にはちょうど良いかも知れない。
メンバーの一人ゆんさんにヤキイモ出来るよ〜と早速連絡したら、「ヤキイモはそう簡単には出来ないよ〜」とつれない返事。そうだったのか?しらなかった。
北海道にいた頃は、落ち葉を焼くとその中にジャガイモを入れてみんなと食べたのを思い出したが、サツマイモはちょっと身が固く水分が少ないので難しいのかな?

開聞岳や大野岳などを眺めている時間が長くなってしまい、次の予定地だった秋目のアコウには行けなくなってしまった。
確実に落葉している時期にでも再訪問するようだ。
明日は大口市あたりで山に入ってみようかな?

4月16日

掲示板に三州谷のケヤキが掲載されたことがあった。なかなか素晴らしいケヤキで、一目見て行かなければならないと感じていた樹でもある。
その三州谷に向かう途中に、なかなか良いイチョウを見つけたので寄ってみた。

雌株のイチョウで、泉徳寺跡のイチョウというのだそう。
7mを越える立派なものだが、樹は指定となっておらず根元にある墓が文化財指定となっていた。
車に戻り画像を転送しようとしたときだった。カメラに刺したケーブルがガタガタしていてパソコンがカメラを認識してくれない。どうやらカメラ側の差込が基盤からはずれてしまったようだ。
これで3回連続の旅先での故障だ。トホホ!
途方に暮れてしまったが、これでは何も出来ないのでとりあえず新宿のサービスセンターに電話をしてみる。
最初は代替品を鹿児島までお送りしますとのことだったが、2日かかると思われこちらから辞退して交渉する。考えてみたらカードアダプターさえあれば画像は転送できるのだ。幸いにも九州は何処にでもベスト電器があるっ!
カメラの撮影機能自体は問題はないし、ではこれで行こうと言うこととなり、東京に帰り次第新品と交換いたしますとのことだった。
何と3台連続の新品不具合で、4台目の新品入手となる。いつまでたっても新品のままだ。
さいわいコンパクトフラッシュがもう一つあるのでケヤキを撮影してからカードアダプターを探すことにしよう。

結局菱刈町の電気店でアダプターを購入する事が出来たのだが、最近は郊外型の大店舗が何処にでも出来てしまって、確かに消費者には便利な時代になってきましたね。そのかわり地元に密着した小売店などは淘汰されていくのが現実で、なんだか寂しい気持ちもしてくるのでした。
トラブル続きで本日は何も出来ずにこれで日が暮れてしまった。
ロスした時間を返せ〜、なんて叫びたい気持ちだ。

明日は熊本市の寂心さんから始めるとしようか。寝床も寂心さんのクスの根元で!!

4月17日

寂心さんの大クス
朝起きると目の前に寂心さん!(^_^) すごいすごい!

 

 

やはり何度見てもいい樹なんだなあ。
最近はすぐ近くに新たな駐車場が出来てしまったのですが、もうこれ以上お願いだから手をつけないでね!熊本市さん。
本当は枝を支える支柱もいらなかったよ。
樹はね、人間が手を貸しちゃうと、どっぷりそれに頼っちゃうんだから。

いよいよ九州ともお別れの時が近づいてきて、残すは今日だけ?
最後に黒木あたりを巡って山口に抜けようと思っている。
黒木市には昼に到着し、まず空室に向かう。ここにはカツラがあるはずだ。
空室への途中、なんとものんびりとした景色が広がっていた。この時間の流れは何なのだろう、いままで体験したことのない時の流れだ。
こんなところに暮らしたら間違いなく長生きできそうだにゃ。

 

 

空室集落は2軒しか家のない集落だった。ここも平家の落人集落か?などとやはり勘ぐってしまう。
カツラは想像通り、やはり小川に隣接するようなかたちで存在していた。
そのむかし、梅雨末期の大雨時に空室集落を襲う山津波があったという。その時にこのカツラは水流を2分して集落を守ったとの言い伝えが語り継がれているのだそうだ。
これは何処かでも聞いたぞ!と思ったら、神奈川県の箒杉でも同じ事が起きていたのだ。これだけの樹になると川の流れまでも左右してしまうほどの影響があるんですね。
空室から降りてくると黒木の中心街。町の入り口に国道を覆う巨大な藤のトンネルが出迎えてくれる。

かなりの本数の藤が100mほどの藤棚に咲き誇る様は圧巻の一言で、屋台もたくさん軒を並べ、まるでお祭りでもやっているかのような騒ぎだった。
この藤から西を望むと、背の高いクスの梢が望まれる。津江神社の大クスだ。

 

このクスノキは根はりの広大さが特徴で、あまりにも根が広がりすぎ幹周の計測は不可能に近い。というか、どこを測って良いのか分からないのだ。
地面から1.3mのところ、つまり根を測ると幹周15m以上。高さ2mを越えたあたりを測ると12mだが、このあたりも根と幹の境あたりなのだ。
高さにおいては、ほぼクスノキの限界に近いであろう40mを記録し、全てにおいてバランスのとれたクスであることを物語っている。
ちょうど宮司さんが通りかかりお話を伺ったが、町に働きかけ国指定にならないかと話を持ちかけているそうだ。藤は大人気なのに比べこちらには観光客は一人もいない状態で、その気持ちは良く理解できる。しかしこのままで保護していくのが一番だと思うのだが・・・・。
一方、本殿に近い池の畔にはこのクスと同時期に植えたとされるクスがあるが、根は完全に池の中に没し、横に寝そべるような格好で立っているクスがある。ベベパパ氏の影響からか、その姿を見るなりジャバザハットだ!なんて思ったのだった。
それにしても生育環境の違いによってここまで成長速度に違いがあるなんて!
後者のクスの方が日の目を見ないが、私的にはジャバさんの方が気になる樹であったのはいうまでもないのだ。

そして町の中心部を通り過ぎ、八女市に近い矢部川のほとりに大きなクスの樹冠が見えてくる。

 

釜屋神社の大クスと呼ばれるクスノキで、昔の城址なのであろうか、かなり大がかりな石垣の上に立っている。
幹はまっぷたつに裂けてしまっているが、樹勢にはまったく影響がなく旺盛そのものである。

さて、これで九州ともお別れ。ほとんど準備もせずに急遽来たものだから樹を見に来たというよりも、本当に観光に近い旅行となったような気分。とんでもないハプニングもいろいろあったが、使命感を感じる事なくきままに旅行が出来たのは久しぶりのような気がした。
このあと本州に入ってから気が付いたのだが、熊本に寄って見なければならない樹があったのを思い出し、非常に悔しい思いをすることとなるのであるが・・・・。

4月18日

山口県に入り美祢を経由して中国道沿いに山口市までたどり着く。
山口市には3本の国指定天然記念物があり、その中の2本が未訪問だったので行くこととした。ご存じ山口といえば長州藩。昭和初期に申請した天然記念物指定がすんなりと通ってしまって、そのほとんどが国天となってしまった経緯がある。今回訪れた2本も、そういった樹の範疇のものだったらしく、ごく一般的な範疇の巨樹たちなのであった。
よって樹よりも雰囲気を味わうことに専念し、体力的にも限界に達しているので無理はしないこととした。
まず最初の訪問地、竜蔵寺のイチョウへと車を走らせる。

 

境内には牡丹の花が咲き乱れ、観光客のほとんどがこれを目当てにやってくるようだ。お寺の方でも山門脇に店を構え、やって来るお客に熱心に牡丹を販売している。檀家を持たないお寺さんのようで、完全な観光客依存型のお寺さんは全国でも珍しいものだ。
牡丹園では、ちょうどテレビクルー達が取材の真っ最中で、今晩の地方ニュースにでも流れるのだろうか、しきりに花にカメラを向けているところだった。
イチョウは幹周6mほどのごく普通のイチョウであるが、高さだけは40mちかいものだった。
参詣者はどういうわけかほとんどが女性で、何か理由があるのだろうか?それともただの偶然だったのだろうか。やはり牡丹が目的で参詣に来るのかもしれない。
竜蔵寺とは山口県庁を挟んで隣の谷、車で約10分ほどのところに国指定天然記念物の宝泉寺のビャクシンがある。それは、ほとんど忘れ去られたような森の中にひっそりと佇んでいるのだった。
根元から3本の株に別れており、そのうち1本はすでに枯死している。幹は苔生し、根元には数々の花が咲き乱れ、これはこれで樹にとっては幸せなのかも知れない。

 

山口市を出て中国道沿いの一般道をゆっくり東へと移動。何ヶ所かかなり厳しい山道があるが、結構お気に入りの道の一本だ。マイペースで走れるし、何よりもドライブ本来の楽しさを味あわせてくれる道の一本だと思っている。
これから広島へ立ち寄り今晩は夜な夜な岡山県境まで移動するつもりでいる。
その広島の途中下車地、高野町にある乳下りイチョウだ。

40年ほど前の写真を見ると気味が悪いほどの乳が垂れ下がっているのだが、現在訪れてもそのような雰囲気は感じられない。イチョウは我々が考えている以上に成長が早い。特に垂れ下がる乳の成長は幹のそれに比べても一段と早いらしく、当時の乳はもうすでに地面まで届いてしまい、土に中にまでめり込んでいる。あの不気味な霊気を放つ姿は残念ながらもうすでにそこにはなかった。
高さ5mほどの枝から垂れ下がり始めている新しい乳が目立つ。今後50年ほどかけて地面を目指して垂れ下がっていくのだろうか。

ベベパパさんに九州に向かう途中に行っているのでは?と思われた熊野のトチに近いので寄ってみる。
地図では道があるものの、脱輪ぎりぎりの道で肝を冷やしながらの山越えとなってしまった。やはりこういう道を走るには小回りの利く小さな車の独壇場だ。
次の車購入時(はたしてそんな日が来るかな?)には四駆の小さめで、中で手足が伸ばせて寝れるやつって決めているのだが、そんなのあるっけ?

さてさて、ある方が悟りを開いたといわれる大トチ。
私が帰ろうとすると家族連れがやってきて、しきりと感心しながら樹を見上げていたのがなんだか印象的だった。
根元で水を汲んだりゴソゴソしているところを見ると、皆さんバーベキューでもやるようだ。
巨木の下でバーベキューなんて、なかなか洒落たことをやってくれるじゃないの(笑)

 

今日最後の目的地、東城町の連理の大杉に会いに行ったが、見つけられずに断念。
八幡神社の境内にそれらしき杉があったが、周囲に人がまったくいなくて詳細を聞くことも出来なかった。
その八幡神社の鳥居下に大きな蛇が・・・・・・。

 

体調はかなり大きく2mとアオダイショウにしては最大クラスのものだが非常に大人しい。
カメラを近づけシャッターを切るとピロピロと舌を出すのがかわいいなぁ。(ヘビ嫌いの方、ごめんなさい)

最近は山に入ることも多いのでヘビに出会うことも多くなったが、マムシ以外ならかわいいかも知れない。少なくとも大きな蜘蛛よりはずぅぅっといい!
ほとんどの人は蜘蛛嫌いかヘビ嫌いに別れると聞いたことがあるけど、本当のところはどうなんだろう?
蜘蛛がかわいいという人もいて私には信じられない気持ちだけど、ヘビを触っているのを見て卒倒する人もいるのだから、いろんな人がいるものだ。

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