長野、三重、滋賀、福井の旅

2002年 3月 23日〜

3月23日
余呉町の菅波地区で一夜を明かす。今日も空気は黄砂の影響ですっきりしないようで、遠方の山がかすんで見えている。極限状態に近い疲労状態のせいか食欲も減退気味で、朝食をとらずに愛宕神社のケヤキへと走る。
スターウォーズに出てくるジャバザハットに似た根を持つケヤキの登場だ。
県の指定を受けており、幹周りは9m近い大きさを誇っている。根元には直接根を洗うように小川が流れていて水の補給は問題ないのだろうが、逆に根の成長を阻害してしまっている。10mほど伸びた根の先が直角に曲がり小川を跨いでおり、小さな木の根橋を形造っているのには、ちょっといじらしさを感じてしまった。

愛宕大明神のケヤキから下流に3kmの上丹生地区に、樹齢800年といわれるケヤキの古木が存在する。
上丹生のケヤキだ。
幹周は9.2m しかし、その姿は残念ながらもうすっかり活気のないものとなってしまっている。わずかに残った一つの枝が生命を保っているに過ぎない状態だ。

このあたりを走っていて気が付いたのだが、集落の入り口と出口に大きなケヤキがあることがわかった。もう枯れてしまって失われたものも多いだろうが、菅並地区や丹生地区、高月町にかけて、いわゆる境木のような存在を担っていたのだろうと想像される。ちょうど集落の途切れるところにケヤキがポツンと立っているのだ。
さて、いよいよ滋賀県ともお別れで福井県に入ることに。
せっかくの峠越え旧北陸本線跡の道を行くことにする。このあたりの北陸本線は急勾配とトンネルの連続で名うての難所だった。その後の北陸トンネル開通によって自動車道へと転化したが、単線だったためトンネルは信号によって行き来が規制される一方通行となっている。かねてから地図を眺めては是非行ってみたい!と思っていたところだった。

   

途中の取り残されたような刀根地区には何本かの巨樹が残されている地区だった。
中心部の気比神社には背の高いツガ。杉箸集落には山の神のトチが。高速道南の谷間には大カツラがそれぞれ存在していた。

   

敦賀市に入り、まず最初に金山彦神社を訪問。
タブノキに囲まれた社叢の中で、上部をカットされた可哀想な姿で立っているのが大イチョウだった。
敦賀市指定天然記念物で、幹周8m 樹高はわずか15mしかない。 

そして敦賀ではもっとも有名な樹、西福寺のスダジイに会いに行く。西福寺の門をくぐると背の低い2本のスダジイが迎えてくれる。ともに太さは7mほどだが、背が低いためずんぐりした樹形だ。
撮影するといきなり雨が降ってきたが、やがてそれは雹へと変わってしまう。ひとまず車へ退散だぁ〜、と思っていたら全然やまないではないか。もう今日は打ち止めでしょうがない。

   

敦賀市には北陸トンネル掘削時に湧き出たトンネル温泉という名物温泉がある。これに入らない理由はないではないか。
沸かし湯ではあるが、湯に浸かるとその素晴らしい効能が肌を通じて伝わってくる。本当にすべすべになるのである。硫黄泉とのことだが、硫化水素臭は全くなく、お湯の色も透明に近い。沸かしている温度が結構高く44度くらいありそうで、入るのに顔をしかめて湯に浸かる人もいるのはご愛敬だ。

 明日は兵庫県、和田山にある糸井の大カツラからスタートしようと思う。
これから深夜にかけて長距離ドライブだ。


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