長野、三重、滋賀、福井の旅

2002年 3月 20日〜

3月20日
丸山の千枚田で撮影を済まし、一路三重県最大の巨樹「引作の大クス」に会いに行く。
前回に訪れたときよりも根元周囲の整備がなされ、ちょっとした庭園風な作りへと変化してしまっていた。これくらいの変化ならまったく問題はないのだけれど、某日本最大クラスの樹など、もう二度と行かないかも知れないなぁ〜、などと思わせるほどの改悪もあるので、市町村の保護姿勢も少しばかり心配になる。特に林野庁百選に選ばれた木の中に、こういった勘違いのものが多く見られるのはとても残念なことだ。

   

と、ここでトラブルが発生してしまう。
デジカメが故障してしまった! CCDが壊れてしまったのだろうか、動くには動くのだけども真っ黒な写真しか撮れなくなってしまったのだ。
さっそく東京のサービスセンターに電話するが、長い交渉の末、代替品を三重県まで届けてくれる事になる。なかなかここまではしてくれないだろうと思いながら、誠意ある対応に感謝する。しかし、品物の受け取りは鈴鹿でとのことで、200km近く戻らなければならないことは事実で、都合2日ほどのロスは避けられない状況となってしまった。
ちょっと落ち込んでしまうが、単純に海を眺めながらのんびり鈴鹿までドライブしようと気分転換を図ることにする。
鈴鹿へ戻る途中で、ネットにアクセスしようとISDNの公衆電話でテレカを買うと、なんとここでもトラブル発生してしまう。テレカが出てこんではないか!故障の際には・・・・と書いてある会社に連絡を取り事なきを得るが、どうもここに来て気運が下がり気味で、ついていないことばかりだ。運転も気をつけなければならないみたいだね。
途中、高い梢の見える神社に立ち寄りながら鈴鹿を目指す。花の窟神社、熊野市飛鳥神社、大内山村八柱神社など寄らせていただいた。
飛鳥神社では9m近い大杉と、八柱神社では高さ50mにも迫ろうとする大杉に出会えることが出来たのがせめてもの救い。さすが温暖な地だけのことはあって、けっこうな数の杉があり、全部廻りきれないことにジレンマを感じる。
夕暮れと同時に鈴鹿に到着するが、やはりホンダの城下町といった感じが強いんですねー。走っている車もホンダ車が多く、いたく感動してしまう。(すいません、ホンダ車ユーザーなもので・・・・)

3月21日
朝の8時ちょうどにTELがあり、品物が用意できましたとのことで早速受け取りに行く。
う〜ん、手元に2代のデジカメが・・・・・・なんだかちょっとリッチにでもなった気分だなや〜。
ここで考えたのが、一台のデジカメでデジカメの写真を撮っておこうという考え。なんとも貧乏丸出しの考えでお恥ずかしい話だが・・・。
さて、カメラも手元に来たし何処に行こうかと考えていると、鈴鹿には「長太の大クス」があったではないか。しかも、ほんの数分でたどり着ける近距離にあり、なにはともあれ向かうことにする。
周辺は水田となっており、全国でも稀な完全な独立木で、遙か遠方からでもよく目立つ樹だ。
23号線に入るやいなや、遠方にポツンと大きな枝張りのクスノキが見えている。まったく迷わずに到着出来る数少ない樹の一本だね、間違いなく。
田圃のあぜ道を右折するため右のウインカーを出したところ、後ろから付いてきたうるさいレガシーが、こちらが譲ったものと勘違いしたらしくいきなりフルスロットルで右車線に出てきた。運転を見てだいたいの予測は出来ていたので大事にはいたらなかったが、まったくマナーもへったくれもありゃしない。こちらがチンタラ走っているのならともかく、まさに逝ってよし!だよ、あんちゃん。
どうも三重県、いや東海地方全般かな?ここは私にとって鬼門のようなところだ。

気分を切り替え樹を撮り始めるも、なんだか撮影意欲に欠けてしまう樹でもある。写真家の八木下氏が撮影したような、夕暮れの時の太陽を入れて撮影するのがベストだと感じるが、時間がそれを許さない。気分が乗らぬまま撮影を終了し、足下に咲く花を撮影し気分転換を模索する。
どうも流れがよくない。この車の件以外でも鈴鹿で一つイヤな出来事があったので、厄払いに椿大社に向かおうかとここで考えた。かのアイルトンセナも訪れたらしいし・・・・

   

椿大社に向かう道中も雨にたたられるが、到着と同時に雨はやんだ。
本殿に向け柏手を打ち頭を垂れる。記帳を済ませてから、この幽玄な雰囲気に身を晒してみようと、しばらく境内の散策をすることにする。杉に囲まれた参道を行くと、不思議と気分が落ち着いてくるのが分かるようだ。

実は今(帰ってきてページ制作中)、椿大社からのハガキが手元にあるのです。消印を見ると3月22日となっており、なんと翌日には投函してくれているんです!
遠方からの参拝者にはこうしてハガキを送ってくれるみたいなのですね。伊勢国一宮である椿大神社がここまでしてくれるとは思いも寄らず大感激です。一気に椿大社のファンになってしまったのはいうまでもない。
実際あとになって考えてみると、ここにお参りしてからは旅が一挙に順調になったようで、気分的にも解放されたような気がするのは考えすぎだろうか。

椿大神社のあまりもの居心地の良さに、つい長居を決め込んでしまったようだ。
熊野詣ではトラブルで今回も達成できなかったが、椿大社で充分満足できたようだ。
陽もかなり傾きかけてきて、今日はあと一本くらいしか見られないかな?と考え、近くにある福王神社の千段杉という神木に会いに行くことにした。
この神社もなかなか格式が高く、広大な境内などは椿大神社と遜色ない。

   

杉の神木は、もう虫の息で見るに忍びない感じ。ほとんど枯れかかっているが、神聖な雰囲気は抜群だ。
境内には杉の古木が立ち並び、なかなかいい雰囲気を醸し出している。

3月22日
昨日の夜のうちに、滋賀県伊吹町まで移動してしまった。
朝起きると一面の靄。霧とは違った今まで体験したことのない様なモヤで、ラジオのニュースを聞いていると、どうやら黄砂の影響らしい事を知る。
旅も5日目に入り、さすがに疲れがたまってきて目覚めがよくないみたい。
軽い朝食を済ませ板波町の八坂神社にあるケヤキに寄ってみるが、左の写真でおわかりのとおり、後方にある山が黄砂でかすんでしまっているほどの視界の悪さだ。ご覧のとおり、ケヤキの根元には多数の水子地蔵?が並んでいる。

   

一方、谷を挟んで対岸の山裾の諏訪神社には町指定天然記念物の乳銀杏がある。
雄株で、乳が多数垂れ下がり、やはり乳授け伝説の存在するイチョウの巨樹だ。

 

山東町に移動し、八幡神社の杉並木と王街道のケヤキを見る。ケヤキのすぐ脇は新幹線が通り、新幹線が通過するたびに、その爆音におののいている感じだった。相変わらず黄砂の影響か視界が悪い。

   

山東町の中心部、長岡神社に立ち寄りケヤキとイチョウの撮影をする。
イチョウは県指定天然記念物で、幹周は7.2m 樹齢は800年とのこと。雄株で銀杏はならないという。
ケヤキは全くの無指定だが、こちらの方が圧倒的なオーラを発しており、個人的には結構気に入ってしまったかも知れないなぁ〜。

   

旧東海道線跡の365号線を北上し、滋賀県最大のケヤキ高月町野神のケヤキに向かう。
過去に何度も通過しているのだが、いつも夜間でその姿を見ることがなかった。かなり太そうだぞっ!という感触は持っていたが、ようやく念願かなって初のご対面だ。なかなかどうして、やはりたいしたもんだった。
幹周は9m すぐ脇を交通量の激しい道が有るのが心配されるところで、大きな枝の折れた跡もかなり目に付く。
夏になると、爺さん婆さんがこのケヤキの木陰でゲートボールに興じるんだろうなぁ〜。

 

そして今日の最後の訪問先、カシとしては全国的に有名な黒田のアカガシに向かう。
滋賀県指定天然記念物で、幹周は約7m 株立ちの樹のようだが、坂下から望むと互いに癒着し一本の大きなカシとして見える。全国のカシの中でも名木中の名木といっても良いだろうか。

   

相変わらず、降ったりやんだりのはっきりしない天気だが、雨が降ると黄砂混じりの雨でフロントガラスがあっという間に泥だらけになってしまう。車もまるで泥の中を走ってきたような汚さになってしまうのには閉口してしまった。
明日は余呉町のケヤキ群を見てから福井へ抜けようかと思う。


3月17日3月19日|3月20日|3月23日

| 旅日記top | home |


|||||||||||||||||||||
 (C) Hiroshi Takahashi  2001. All rights reserved