弘化の大地震により、現在の東方の斜面にあった杉が地滑りとともに滑り落ち、現在の場所に根付いたと伝えられる。転倒せずに滑り落ち、現在の地にとどまったのは奇跡としかいえないであろう。現在の姿にも見られるが、後傾姿勢を保ったままずり落ち、地滑り自体の速度もゆっくりだったことが幸いしたのであろう。
主幹はその影響から枯死してしまったが、その途中から上へと向かう枝が生長し、三本杉と名付けられたような独自の樹形を作り上げている。
臥雲院の境内ではなく、少し道を下った田圃脇にポツンと立つ姿はまさに奇木とも言える姿で、知人はミサイル杉と命名したほどである。
長野市から西へ続く一帯はスギやイチイなどの巨木が目白押し。このスギから数百m離れたところに、隠れた名木「日下野スギ」が鎮座している。
いまだに古き良き日本時代の面影を残すこの一帯、私のとても好きな地の一つである。
※1 現地解説板による