小野のシダレグリ自生地

1920年7月17日 国指定天然記念物
長野県上伊那郡辰野町小野

小野駅より西に3kmほど行くと、行く手に奇妙な山の斜面が目に飛び込んでくる。
それは一面シダレと化したクリの森。まさにこの世のものとは思えないような、異様な光景の出現に思わず息を飲む瞬間だ。
冬に訪れると、細かく曲がりくねった枝の影響か霞がかかったようにも見え、さらにおどろおどろしいものに見えてくる。
付近の住民は、この地に足を踏み入れると祟りがあると恐れ、山には近寄りもしなかったという。
クリの実も、食用となるほどの大きさには成長しないことから、全く無用の山だったのだ。
そして付けられた名前が「天狗の森」。そんなことが幸いしたのか、数百本ものシダレクリの純林に近い状態となって存在しているのだ。
現在では、周辺は公園やキャンプ場として整備が進められ、多くの観光客でにぎわいを見せるようになっている。

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