港区の善福寺にある逆さイチョウを見たあと、徒歩で向かったのがこのシイノキ。噂には聞いていたが、かなりの痛み具合だ。
高松中学の行程を眺める段丘上に位置しており、場所的にも河岸段丘というよりも海岸段丘だったのかも知れないと考えた。水はけは良さそうだが、果たして保水力があるのかは疑わしい立地であろうか。
現在では片方は崖、一方は住宅街、根元はアスファルトに覆われ、ありとあらゆる苦労を人はこの樹に科しているかのようだ。解説板にあるとおり、昭和56年に外科治療がおこなわれたが、現在の姿を見る限りこの決断は成功だったようだ。新しく伸びた枝からはたくさんの葉を茂らせ、樹勢を回復しつつある。これにヒコバエでも出て成長してくれると、このシイの生命は安泰であろうが、果たして人間がそれを許すであろうか?見栄えだけでは判断しないで欲しいと切に願うばかりである。
※1 現地解説板による
※2 環境省資料による