隠岐島

くにびき神話の残る島根半島の沖合約50キロ、日本海に浮かぶ ”隠岐島”
対馬海流のまっただ中にあるこの島は、後鳥羽上皇、後醍醐天皇の流刑の地としても有名ですが、巨樹の島としてもその名を知られています。
隠岐島後の巨樹をご覧ください。


八百杉

 島根県隠岐郡西郷町 玉若酢神社

 幹周   11.0m

 樹高   30.0m

 樹齢   伝承2000年

 

西郷町の市街地から、さほど離れていない地にある。
言い伝えによると、根元に住んでいた大蛇が、生きたまま根に巻き込まれ、今でも静かな夜には大蛇のいびきが聞こえて来るそうである。
島内観光のコースにも組み込まれており、大型バスでの観光客も多い。資料上では隠岐島内、最大の杉である。

伝承2000年と伝えられるが、若葉が目にまぶしく、すこぶる樹勢旺盛といったところであろうか。

 


かぶら杉

西郷町中村

幹 周      9.30m

樹 高      42.0m

樹 齢     約600年?

4〜6本ほどの杉が合体して生長していった杉であろう。
一本一本は若々しいので、さほど年月を経た杉ではないように思われる。
裏日本独特の樹形で、京都の台杉とほぼ同じような成長過程をたどった物と思われ、日本海側に生育するスギの特徴を良く表したスギである。
この杉もタクシーによる観光ルートに組み込まれており、観光客の姿がたえない。

犬来の夫婦ジイ

西郷町犬来 天神様境内

幹 周   8.60m
樹 高   13.0m

まだ正式な名は付いていないそうです。
案内していただいた犬来に住む、とても親切な爺さんと相談の結果、手前にあるシイとのコンビで、夫婦ジイでどうでっしゃろ?ということになり命名した次第。
勝手にいいのかなぁ・・・・・・・?。


 

春日神社のクロマツ群

島根県指定天然記念物

隠岐郡布施村布施 春日神社

樹 高    最大  50m

日本全国、松食い虫により巨樹や、背の高い松は失われたものと思っていたが、なんとここに50mもの高さを誇るクロマツが生きていた。
昔は60m以上のクロマツがあったとのことであるが、なるほどと頷ける。
近年枯れてしまった松を調べると、いわゆるマツクイ虫が見られたそうである。何とかこの貴重なマツ林を保存してほしいものである。


  白島海岸の落日


岩倉の乳房杉

島根県指定天然記念物

隠岐郡布施村岩倉

幹 周   9.60m

樹 高   38.0m

樹 齢  伝承800年

島の西部、西郷町から布施村に抜ける山道を行き、峠を越すとすぐにその姿を見ることが出来る。
太さでは縄文杉と比べるまでもないが、その存在感は日本一の杉と断言しても良いだろう。
何から何まで常識を逸脱した杉である。
イチョウなどにはごく普通に見られる”気根”が20本以上ぶら下がっており、その奇態ぶりには驚かされる。気根が生育している杉も10数本知っているが、ここまで大きく成長しているものは他には知らない。

島後で最後の火山活動である、大満寺山の溶岩流の上に生育している。
根元の状況は、溶岩流の名残のガレキで条件が最悪である。周辺に生育する杉にも根上がりしている物が何本か見受けられるため、近年地滑りを起こしたものであろうと思われる。この木も地上数mの所が、昔は根だったのかも知れない。そういった地形的な影響と、気候などの条件に適応した結果、現在見られる樹形にいたったのであろう。
現在でも大きな気根からは、梅雨時には先端部より小根状の根を出すそうである。

この杉を見るだけでも、隠岐に行く価値は十二分にあると思います。


  
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