七飯の大トチノキ

七飯の大トチノキ

所在地

北海道渡島郡七飯町桜町

幹周り8.6m  
樹高 25m
樹齢推定400年以上

アクセス  函館バス本町下車、徒歩約10分 

名寄にあった北海道最大の有利里のミズナラが枯れてしまい、このトチノキが名実ともに北海道最大の樹木となった。トチノキの巨樹が次々と枯れていき、トチノキの全国ランクでも9位相当と上昇している。

樹幹の中央部には大人が通り抜けられるほどの空洞があり、”奇樹”としての景観が保たれているが、枯れた大きな枝があるほか、幹の根元部分の腐食が進み、樹木医によると「早期に手当が必要」と診断されている。付近には湧き水や遺跡などもあり、また、小規模ながらも植生が豊富で、リスやカエルなどの小動物なども多く生息している。古代から人類に利用されていた自然豊かな森の証明にもなっている。

クリもトチノキも縄文人が本州から北海道へ持ち込んだとの説があり、クリは五千五百年前、トチの実は四千年前の縄文遺跡から出土している。トチノキがクリよりも千五百年も遅れてやってきたのはなぜなのでしょうか?
五千五百年前は地球は温暖で食糧も豊富でしたが、四千年前頃に寒冷化し、食糧難となりました。それまで見向きもされなかったトチの実を食べざるを得なくなり、アク抜き技術を開発し、食糧としての価値がついて初めて、トチの実が本州から持ち込まれたのではないだろうか。

実はこのトチノキ、98年時点で国道5号線のバイパス予定地にかかり、伐採されるのではないかと心配されていた。しかし、新道計画を知った地元住人ら約70人が「七飯大トチノキを森を守る会」を結成、町役場も巻き込んで工事を進める函館開発建設部に保存を働きかけたのが功を奏し、周辺の森と友に保存が決定した。

掲載の写真と資料は、「七飯のトチノキを守る会」の代表のピーターハウレットさんからご提供いただいたものです。感謝、ならびに御礼申し上げます。

 

  

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