■ 脇野沢千年ヒバ

青森県むつ市脇野沢九艘泊源藤城国有林283林班り小班

幹周   6.18m
樹高     20m
樹齢   500−1000年(推定)

 
           データはすべて公表されている数値です
             詳細は全国巨樹MAP「脇野沢千年ヒバ」へ

森の巨人たち100選が発表されるまでは、ほとんど無名だったヒバの巨樹である。
環境省調査からも完全に漏れており、地元の方と営林署のみぞ知る巨樹だったようである。
私が訪問した2001年10月当時は、行き先を示す案内板などはまったくなく、地元の漁港で水揚げをしている漁師さんに聞いても知らないという。
唯一、この先の森の中にあるらしい・・・・という情報を頼りに森の中に入ってみることとした。
内心はほとんど出会うことは不可能だとあきらめていたが。
やはりまったくあてのない捜索は困難を極め、2時間ほど彷徨い続ける羽目に陥ってしまった。バンガローを過ぎ、裏に見つけた踏み跡をたどって、これで出会えなければ引き返そうと思っていた矢先であった。厳しい登りが続く頭上に、それらしき樹の影が見えてきた。
疲れは一気に吹き飛び、2時間ほど完全にのめり込む形で撮影をすることができたのだ。

 

 

この樹の特徴は、何と言っても岩盤上に生えた根張りと、そこから立ち上がる幹の質感であろう。
ちょっとした刺激で、あっけなくその命を閉じてしまいそうなはかなさも併せ持つ。
森の巨人たち100選は、疑問符の付く選定が多いのも事実だが、このヒバは私にとってはお気に入りの一本である。
できることなら、案内板も出さずそっとしておきたいのが本音である。



 ご案内

● 
旧脇野沢村の中心街から九艘泊漁港へと向かう。九艘泊集落に車を停め、海岸線沿いの遊歩道を進むこと約15分。貝崎の園地とバンガローに到着する。
その奥のバンガロー裏より山道が始まっているが、この山道を登ること約15分でヒバに到着する。
文章ではなかなか表現が難しいが、現在では(多分)
案内板が出ているモノと想像する。
生育地点は急傾斜地で、写真を撮影するにも厳しい場所であることを念頭に。
苦労してでも行く価値のある樹である。

旧脇野沢村は自然豊かな村で、町の中心地の公園にもカモシカが現れることもあるという。ここまで来たのなら、恐山や仏ヶ浦、現在では有名になってしまったが、薬研温泉のひなびた温泉情緒に浸るのもまた良いだろう。
     


 

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