■ オブ山の大杉

秋田県仙北郡太田町太田字真木山国有林
179ろ1小班


幹周   12.4m
樹高     34m
樹齢   1200年(推定)

 

   データはすべて林野庁によって公表されている数値です
        詳細データは全国巨樹MAPオブ山の大スギ」へ



平成9年にはじめて世に出てきたスギである。
その後の平成12年に、国有林内にあるということから森の巨人たち100選にも選定され、全国に知れ渡るこっとなった。

平成9年、H画伯のドキュメンタリーをNHKが撮影中だったところ、本当に偶然このスギの情報が秋田より飛び込んできた。このチャンスをテレビ局が逃すはずが無く、はるばる秋田まで撮影クルーが同行し、取材を行ったのである。このスギが世に出るまでのすべてを偶然テレビカメラが収めていたことになる。お得意のやらせではなかった様子。(笑)
この番組をご覧になられた方は、そのシーンを思い出すことであろう。

秋田はスギの国と言われるが、国の指定となる天然記念物は一本もなかった。筏の大スギや法内の八本スギなど候補はあるのだが、今ひとつインパクトに欠けるものであったようだ。そのうっぷんを晴らすかのような天然の大スギの登場であった。
東北でも有数なスギの一本で、国指定に申請するなら、ほぼ間違いなく指定されるような大物といっても良いだろう。
完全なる天然杉で、針広混交林内の急斜面に生育している貴重なもの。

幹は途中から3本に分かれスギとしての形をなしているが、どうやら1本から分かれて成長したもののようである。小さな空洞が口を開いており、下部には枯れ枝も目立つが、全く樹勢への影響は無さそうである。

ちょうどこの斜面にだけ大きなスギが集中しているのは不思議な気もするが、様々な条件が重なってのことであろう。
どちらにせよ、東北を代表するスギの発見には地元の関係者も大いに沸いたようだ。


 ご案内

● 太田町の南部を流れる川口川沿いに車を進める。目標としては太田国民休養地奥羽山荘を目指すのがよいだろうか。
奥羽山荘を越え、さらに川口川沿いの林道をを遡る。ダート道ではあるが、道幅が広く路面もフラットで実に走りやすい道だ。

このダートをしばらく進むとやがて大スギへの案内板が現れる。道幅が広くなっているところがあるので、駐車に関しても心配は無用だ。
ここからは30分ほどの急な登山道を行くこととなる。
前方の立ちはだかる山を見上げると、遠くの尾根上に大きなスギの梢が数本並んでおり、右上のものが目指すオブ山の大スギだ。

歩き始めると、まずは川口川へと急斜面を降りていく。
以前は川口川をジャブジャブと渡るような未整備の歩道であったが、現在ではかなり整備され気軽に訪問できるようになったのはありがたい。

急斜面を何度も尾根を巻きながら標高を稼ぎ続け、いよいよ感動の対面となる。
撮影は引きが少なく、ワイドレンズを携えていくのがよいだろう。まさに杉の国、秋田を代表する天然杉であろう。

 

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