蒲郡駅より北に約3kmのところ、町並みが途切れはじめ、ミカン畑が広がる中にひときわ大きな樹冠が見えてくる。
この樹冠こそが中部地方屈指の大クス、清田の大クスである。
掲示板によると、かつてはクスの巨樹が並び立つ鬱蒼とした森のようであったが、現在ではこの一本のみが残され、他にクスの姿は見られないのは少々残念だ。
根元は小さな公園風の作りとなっていて、近所の方々の憩いの場にもなっているようだが、周囲のミカン畑のために全容を見渡せる場所は無い。樹勢は旺盛で、枝の折損も少ないようだ。
かつて地元の有識者の方々によって幹周の再計測が行われ、それまでの11.8mから一挙に14.3mになってしまったが、私の計測では当時の記録の方が正確であるようだった。
根元の状況を見ると、どうも土盛りがしてあるようで、実際にはさらに大きなクスであることを伺い知ることができる。
市街地化の波がこのクスの間際まで押し寄せてきているが、いつまでも元気な姿を見せていてほしいものだ。
※1 環境省資料による