環境省調査では、全国2位の大きさの巨樹として報告されたクスノキである。
2本が合体したようにも見えるが、かつては一本だったとしている書物もある。実際に来宮神社の神官の方に伺っても、明確な回答は得られなかった。
西側の幹は既に枯死状態にあり、朽ちていくのを待つばかりの状態であるが、防腐処理でもしてあるのだろうか、ここ10年ほど腐朽の進行は見られない様子である。
東側に聳える幹はほぼ健全な姿で、見通しが効かないので感じられないのだが、かなり背が高くスマートでさえある。
環境省から報告された数値ほどの大きさは感じられなかったが、青森の北金ヶ沢のイチョウと並んで、本州では最大クラスの巨樹と言っても良いだろう。
神社の名称は、明治維新以後は阿豆佐和気神社となったのだが、現在でも来宮神社の呼び名の方が一般的であるようだ。クスの名称も、天然記念物の指定名も阿豆佐和気神社の大クスとなっているが、一般には来宮神社の大樟のほうが通りはいいようである。