クリの巨木といわれるものをこれまでに数本見てきたが、このクリが過去最高のクリとなるのは間違いないところであろうか。
町の真ん中にただ一本、取り残されるようにポツンとある。
山の中に存在するクリの巨木とは、基本的になにかが違っているような気がするが、まだ私にはそれが分からない。
その表情がまた良いのだ。
幹は深いしわを刻みながら、ねじれるように螺旋を描きながら上昇している。高さは10mにも満たないが、繁茂面積はなんとも広大なのだ。人為的に上の枝は切られたとも聞くが、それ故にこの太い幹を手に入れたのだろうか。
ちょうど訪問時は実がなる頃であり、毬がたくさん落ちているのだが、中身はほとんど拾われてすでに無い。
隣接の保育園園児が拾うのだろうか。
樹勢はまだまだ旺盛であり、これからも秋にはたくさんのクリを降らせてくれることであろう。
木の周囲をぐるぐる回りながら撮影していると、所有者の真田さんが出てきてくれた。足が悪いのに話したくて駆けつけてくれたそうである。いたく恐縮してしまったのは言うまでもないが、クリにまつわる貴重な伝説などを聞かせていただいた。