枯死した巨樹

残念ながら枯死してしまった巨樹たちの姿です現在も年間に10本程度の、県指定天然記念物クラスの巨樹が枯死していっています。ここ数年松枯れや、ニレ科の植物の枯死の多さは異常であるといえます。また、都会ではスギを見ることさえ難しい時代となってきました。1000年も生きてきた巨樹たちが、私たちの代で、寿命を終わらせて行く姿を見るのは残念でなりません。


有利里の大ナラ

 北海道名寄市 瑞穂

 幹周    9.0m

 樹高     −m

日本最大のミズナラの巨樹であったが、春の季節はずれの大雪により、一瞬にしてその命を終えてしまった。         実質的な2位のミズナラである、長野県の小黒川のミズナラよりも、3m近くこちらの方が大きかった。              成長の遅い北海道という立地を考えると、1000年以上の樹齢であることは間違いない。


松之山のケヤキ

 新潟県東頸城郡松之山町湯山

 幹周    14.0m

 樹高    30.0m

国の天然記念物にも指定されていた日本を代表するケヤキの巨樹だった。合体木で、以前2株が互いに密着していた頃は14m以上もの幹周を誇っていて、東根のケヤキに匹敵するほどの巨樹であった。20年ほど前に雪の重みで半分に割れてしまったが、それでも幹周11mを誇っていたが、近年、倒壊の危険がでてきたために伐採となってしまった。


 鳥の坂の大杉

 新潟県古志郡山古志村

 幹 周      約9.0m

 樹 高         −m

 樹 齢      約800年

山古志村の小高い丘の上に、町を見下ろすように立っていた鳥の坂の大杉。大きく翼を広げたような格好で、遠方からもそれと分かる独特の樹形を誇っていた。98年夏の台風8号によって、根元より倒壊。  あまりにも変わり果てた姿となってしまった。 


 利賀のトチ

 富山県東礪波郡利賀村東山

 幹 周      9.60m

 樹 高      30.0m

 樹 齢      1000年

この木も、国指定天然記念物であった。大きな空洞が口を開いており、外皮だけで支えている状態で心配されるところであった。サルの腰掛けなど、弱った樹木に着生するキノコが目立っている状態で、必死の手当の甲斐なく、残念ながら枯死してしまった。

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2000年9月に撮影したものです。集落の水源となっていた根元から沸き出す霊泉は健在であった。


 一ノ矢のケヤキ

 茨城県つくば市一ノ矢 八坂神社

 幹 周      10.0m

 樹 高      20.0m

 樹 齢     約1000年

筑波市指定の天然記念物で、茨城県内においては最大の巨樹であったが、地上5mあたりから折れてしまった。倒木更新の兆しもあったのだが、現在ではその新芽も枯れてしまった。八坂神社の境内には、この神木以外にも大きなケヤキが数本あり、ちょうど世代交代の時期に来ているのであろう。


 智満寺の十本スギ 開山スギ

 国指定天然記念物

 静岡県島田市千葉 智満寺境内林

 幹 周   11.05m

 樹 高       −m

 樹 齢    約800年

智満寺境内にある十本スギのうちの開山スギ。最も太いスギであったが、ご覧のような状態。完全に枯死状態で、残った根元部も腐朽が進んでおり、根株が見られるのもあと数年か。

智満寺の十本スギ 子持ちスギ

 国指定天然記念物

 静岡県島田市千葉 智満寺境内

 幹 周    約5.0m

 樹 高       −m

 樹 齢    約500年


 飯山のエノキ

 有漢町指定天然記念物

 岡山県上房郡有漢町飯山

 幹周   8.60m

 樹高    27.0m

全国で2位のエノキのはずだったが、98年に根元から折れてしまったそうだ。   エノキ、ムク、ケヤキなど、訪問しても枯れていることが実に多くなってきている。マツの次はニレ科の巨樹が危ないような気がしているのだが。


 

 岡の松

 香川県指定天然記念物

 大川郡志度町志度 真覚寺

 幹周    9.00m

 樹高     8.0m

残念ながら、数年前に枯死してしまった。海に近いため、海水に浸かり、その治療のために樹皮をはいでしまったそうである。日本最大のクロマツの巨樹であった。


大明神のイチイガシ

 豊野村指定天然記念物

 熊本県下益城郡豊野村上郷

 幹周    9.0m

 樹高    25.0m

小熊野川の谷あいの集落にあり、イチョウと共に集落のシンボルであった。カシとしては全国で3位に相当する巨樹であったが、幹の空洞化が進み、樹勢も衰退し心配されるところだったが、ついに枯死してしまったとの情報が寄せられてしまった。残念。


手野の大杉

国指定天然記念物

熊本県阿蘇郡一の宮町手野

幹周   11.00m

樹高    47.0m

左が生きている頃の姿。右が枯死したあとの姿である。       直幹で樹高も高く、遙か遠方より、まことに壮大な樹幹を望むことができ、九州でも1,2を争うほどの大杉であった。日本のスギ10選があったならば、間違いなく選ばれたであろう、スギの名木であったのだが。非常に残念である。


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 加茂神社のミズナラ

 富山県東礪波郡利賀村島地

 幹 周      8.20m

 樹 高      25.0m

環境庁調査では全国で2位となるミズナラであったが、99年に電線設置のために伐採されてしまった。地元の方に聞いてみると、全国最大クラスのミズナラだとは、全然知らなかったとのこと。


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