ケヤキが2本並び、しかも双方とも幹周りが10mを越えているようなシチュエーションは日本でもここだけであろうか。
本殿に向かって右手にあるものを畑木、左手にあるものを田木と呼ぶ。それぞれ年によって芽吹きのズレがあり、畑木が早く芽吹くと畑作が、田木が早く芽吹くと稲作が豊作になるという言い伝えがある。おもしろい事に、双方とも根元に大きな岩を抱えていることは注目に値するであろうか。
昭和初期の写真を見ると両木とも大きな樹冠を誇り、雄大な樹形であったことを知ることができる。しかし昭和43年4月には畑木が火災に遭い、空洞を形成するとともに樹勢も相当削がれたようだ。現在では両木とも数本の太枝が残るのみで、見るからに寂しい樹形となってしまったのは悔やまれる。
現在では根元を透水性舗装に変更するなど、少しずつではあるが保護対策が施されているようだが、根本的な治療と対策が必要であろう。
※1 環境省資料による
※2 現地解説板による