大野市から岐阜県へ向ける158号線をしばらく行くと、次第に山間の道となり峠越えの様相を呈してくる。
JR越美北線勝原駅から左に折れ、九頭竜峡への道をたどると小さな下打波の集落にたどり着く。
集落の入り口に白山神社はあるのだが、現在では荒れ果てた神社と化してしまっており、ご神木のカツラだけが周囲に威厳を放つかのように立っている。
この樹は福井県最大となる巨樹で、カツラとしてはその名を全国にも知られた名木中の名木である。
残念ながら手入れは行き届いているとはいえないが、自然のままに放置してあることで、逆に樹勢は旺盛であるかのようだ。
樹下を通る道路脇には、惜しみもなくわき出す大量の湧水があり、カツラは水神様としても信仰されていたようだ。
水道のない時代は、集落の方々の命の水だったであろう。