加蘇山神社本殿の脇から石裂山回遊登山コースに入り、沢沿いに30分ほど登ると、登山道を遮るような格好で巨大なカツラが現れる。これが千本かつらである。
新旧2株の幹からなるが、完全に幹は分裂している状態である。主幹は既に朽ち果てているが、二本が寄り添うような格好で成長していったものである。この姿から古くから縁むすびの神木として信仰されている。
加蘇山奥の院への参詣者たちも、このカツラの大きさに驚きを隠せないようで、足を止め、しきりに梢の先を眺めている。
ちょうど登山の休憩に良いタイミングの出現でもあり、木陰で一休みをし、鋭気を養ってから先に控える鎖場へと挑んでいくこととなる。