高照寺境内の墓地にあるイチョウの奇態木。
100年ほど前に起きた火災により幹の上部を失ってしまったため、現在見られるような横に広がる樹姿となったものであろう。
巨大な根元は火災の影響で幹が分断され、自らの重さを支えきれずに大きく傾いているのだが、その傾いた幹から成長した地中に達する気根によって支えられるというような、言葉では言い表せないほどの複雑な様相を呈する。
また、一本の太い主幹を持たないため、無数といえるほどの細かな梢を作り出している。その枝はことごとく北を向き、イチョウの巨樹に共通の特徴をこの木も見せていることが興味深い。
このように細かい枝を無数に持つのは、いまだ火災の影響から脱し切れていないと判断したい。
※1 環境省資料による