山梨県指定文化財
天然記念物 湯沢の思いスギ


種類 (Cryptomeria japonica (L,inn.fil.)D.Don)
山梨県中巨摩郡甲西町湯沢中丸二、二八四番地
昭和三十五年十一月七日指定

 スギは日本固有の樹種で、各地にその大木が見られるが、本樹は連理のスギである。
 湯沢の思いスギは思い沢の北に面した斜面にあり、高地面と低地面の差は2.45m、根の周囲は10m、 高地上1.30mで二幹に分かれ、さらに50cm上で癒着している。それからさらに1.95m上で再び二幹に分かれている。
はじめに二幹に分かれるところの目通り周囲は指定当時、東幹5m、西幹4.80mで合着部のはじめから 70cm上で西幹からでた枝が東幹を貫いて出ている。この状態が連理と呼ばれる現象である。 根廻りは10m、枝張り、東西20m、樹高33m、樹勢旺盛で樹齢約500年だと言われている。
本樹はその太さも5mを越えているが、その樹形が典型的な連理の姿を示すもので、誠に希少価値を有するものといえる。 樹名もそこから発生したものである。
本樹の癒着した下部にある隙間は指定時より60年前には、人が通り抜けられると言われていたが、現在は樹幹の成長によって次第に小さくなりつつある。

連理 − 樹幹もしくは枝が相互に接触しているうちに、樹木の成長につれて、両木が癒着し、水分をはじめとする樹液が通じるようになる現象をいう。
 

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湯沢の思いスギ






湯沢の思いスギ
指 定 山梨県指定天然記念物
指定年月日 1960年11月7日 
所在地 山梨県南アルプス市湯沢中丸2248
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 合体木、連理を呈する   
お勧め度 ★★☆☆☆
到達難易度 ★★  下車後徒歩5分
撮影日 2006年3月9日
 環境省値  解説板値 実測値
幹  周    9.5m     −    
樹  高     35m     33m   
樹  齢   伝承500年     500年   
実測詳細  

昨今の観光地整備から取り残された感のあるスギである。
入り口の案内板は朽ち果て、初めて行った方の訪問は絶望的である。
旧甲西町の湯沢地区は、上下二手に分かれた集落であるが、その上部集落の町外れ、深い沢沿いの傾斜地に立っている。
2本のスギが合体して成長したもので、下の写真にあるように、わずかながら連理の痕跡をとどめている状態だ。この隙間も後数年で塞がってしまう運命であろう。
連理が珍しいとされているようだが、実際にはかなりの確率で見ることは可能だ。特に密植されることの多いスギでは、意識して眺めていると結構見ることができる。ただし、この大きさにまで成長したもので、隙間が残っているものは貴重なのかもしれない。
沢沿いの急傾斜地にあるため、今後も開発の魔の手が伸びてくることからは逃れられるかもしれない。



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