16年前に一度訪問しているのだが、このカツラはほとんど記憶には残っていなかった。
今考えると、さほど大きくはない・・・などと甘く見ていたようだ。
幹周りが10m近いもので、完全な単幹のカツラはたしかにとても珍しい。崖上にあるため、計測には誤差がかなり出てしまうところだが、それでも9.83mという10mに迫らんとする値をたたき出したのだから大したものだ。
傷みなどもほとんど皆無と言っても良く、完全体のカツラである。
解説板には県内最大のカツラとなっているが、皆さんご存じであろうと思うが、山形県には平成に入ってから巨大カツラの発見が相次いでおり、秋田県境に近い最上地方では幹周20mの「権現山のカツラ」があり、環境省データでは株立ちとなっているが、「地蔵鞍のカツラ」が22m近い大きさを誇っている。
私自身としては、地蔵鞍のカツラが現時点での日本最大の個体であると考えている。ただし、単幹としてはこの向川寺のカツラも大変貴重なものであることを忘れてはならないであろう。