平成2年に一度訪問していたが、当時は無住の寺で荒れ放題だったのを記憶していた。それから16年後の2006年夏、再び訪れてみたがその変貌に目を見張ってしまった。正式には曹洞宗 黒滝山向川寺(こうせんじ)といい、現在でも無住の寺であるようだが、参道は綺麗に掃除され、本堂脇には大きな仏舎利塔のような建物ができており、小さいながらもおみやげ物も販売している。当日は37℃近い炎天下、土産物屋の親爺さんと談笑しながら巨木の話を伺うことができた。
イチョウは参道に入ってすぐの左手にあり、根が高く露出した状態で立っている。かつてはヤブの中に埋もれた印象であったが、なかなかどうして立派なイチョウであった。乳は少なめであるが、本堂側に大きな物が一本垂れ下がっており、樹勢も旺盛だ。
参道一杯に張り巡らされた根は、複雑に絡まった様相を呈しており自然の造形美の妙を見せてくれている。なかなかの名木といっても良いだろうか。
山道を登りきり、本堂から右手に入ると大カツラが控えている。