ウィルソン株

胸高周囲    13.8m 伐採時推定樹齢およそ3000年

1914年(大正3年)アメリカの植物学者ウィルソン博士が、ヤクスギを調査した際に名付けられたものです。
伐採年代は、18世紀末頃と伝えられ、屋久島では一番古い切り株と言われています。
伐採した残りの幹がすぐ近くの石に横たわっており、いまも見ることができます。
伐採後に根元に着生して成長したスギと周囲の伐採によってできた空間に再生したスギの群落は、屋久島におけるスギ林の再生の仕組みをよくあらわしています。
また、切り株の中の空洞には清い泉が湧いています。

現在株に着生している植物

イヌガシ(クスノキ科)、ユズリハ(トウダイグサ科)、ヒメシャラ(ツバキ科)、サクラツツジ(ツツジ科)、スギ(スギ科)、ヤマグルマ(ヤマグルマ科)です。
以前、株には苔や小植物が多数着生していましたが、心ない登山者が登り踏み荒らすため現在はほとんどが失われています。

環境省 林野庁 鹿児島県
 

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ウイルソン株



ウイルソン株
指 定 国指定特別天然記念物
※ 屋久島スギ原生林として
指定年月日 1954年3月20日 
所在地 鹿児島県熊毛郡上屋久町
解説板 あり   詳細を見る  
樹勢等 切り株
特記事項    
お勧め度 ★★★★★
到達難易度 ★★★★★  徒歩往復6時間ほど
撮影日 2007年5月15日
 環境省値  解説板値    実測値
幹  周        
樹  高       
樹  齢       
実測詳細  

豊臣秀吉の命により切り倒されたとされているスギの切り株である。もし生育して現存するのであれば、屋久島最大と思われるだけではなく、日本最大の樹木であった可能性も捨てきれない。
各資料には胸高周囲13.8mなどと表示されているものを見かけるが、これは胸高ではなく切り口付近の周囲である。
切り口は高さが5mほどの高さであり、胸高の1.3mでは、この値よりも遙かに大きな幹周を誇っているであろう。
この切り株を調べた方の資料によると、樹高も60mほどの高さを持っていたとされており、伐採された梢の先端は現在でも横たわったままであるという。
おそらく樹姿も素晴らしかったと想像され、その為に材として伐採されてしまったのであろう。一方の縄文杉や大王杉は材に問題があり伐採を免れたとも言う。大王杉に至っては、木の裏側に試し切りの跡さえも残っている。

ウイルソン株は、縄文杉へのアプローチの途中にあり、ほとんどの登山者がこの切り株の前で一息入れ、さらに奥への縄文杉への道にトライしていく。ここはちょっとした空間が広がっており、まさに一息つくにはもってこいの場所なのだ。ほとんどの方の目的が縄文杉であろうから致し方ないのであろうが、このスギの偉大さにも気づいて欲しいところである。
伐採から400年もの時間が経つが、一向に朽ち果てることもなくその姿をとどめている。いかに屋久杉が優れた材であるかを、身を以て証明しているかのようである。


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