潮岬へと続く陸繋島に生育している。海岸に近く温暖な地で、まさにビャクシンが好みそうな場所である。
建物と接するように立っているので、見た目には非常に窮屈そうにも見え、居心地は悪そうであるが。
ビャクシンは老樹になると樹皮がはげ落ち、木質部が露わになるものが多いが、このビャクシンも例に漏れず樹皮が剥離している部分が多い。
幹は二つに割れており、上部で倒壊防止のステーなどで処置している。
このビャクシンは幾度かの津波を経験していると考えられ、幹割れも当時の名残なのかも知れない。どちらにせよ歴史の生き証人でもあるわけだ。
人々は古くからこの古木を奇「く」しき樹(不思議な樹)と呼び、串本の町の名の由来になったとも言われている。