2003年8月のとある日、熊野神社の社叢の中で出勤前の昼飯を食べようと立ち寄ってみた。するとどうだろう、社殿へと続く石段の上にかわいらしいラッパイチョウの葉がたくさん落ちている。
付近を見渡すと何枚も何枚も出てくる。これは貴重なものを発見してしまったと緊張感が走ってしまったのはいうまでもない。
すぐに巨樹の会の平岡氏、知り合いの樹木医の林氏と連絡を取り後日調査をすることとなった。
数日後オフ仲間のJuhske氏、林氏とともに調査に出向き、間違いなくラッパイチョウであることを確認。そのあしで八王子市市役所へと向かい早速報告するも、環境課は全く取り合ってくれない。植物に興味がなければ、まあこんなものかと思いつつも落胆は隠しきれないでいた。
その後、八王子市の調査員のいき氏から連絡が入り、「実際に見に行ってきました。大変貴重なもので、市としても保護の検討をしてみます」との連絡が入る。
発表はこちらで行いますと言った手前、市としても行動を起こせないだろうと考え、連絡を受けるやいなや読売新聞へと駆け込んだ次第なのである。
新聞社では興味を持って話を聞いていただけ、必ず記事にしますとの回答を得た。そして9月13日付の読売新聞に掲載の運びとなったのである。(ラストの写真)
写真にもある石碑は、昭和34年皇太子御成婚記念樹との文字が読め、樹齢を推測することができる。
かつては、さらに神社の下方にあったとの話を聞いたので、移植されたものなのかもしれない。
全国にまだ10数本しかないラッパイチョウ。こちらも奇態で有名なオハツキイチョウよりも個体数は圧倒的に少ない。
神社のすぐ下まで住宅化の波が押し寄せてきており、今後の環境保護が懸念されるところである。市の方でしっかりとした対策を期待したいところである。。