JR王子駅の北口を出て音無親水公園沿いの道を数分歩いて行くと、右手の丘の上に大きなイチョウが見え隠れしてくる。これが王子神社のイチョウである。
つづら折れの道を登り根元に立つと、王子界隈の展望が開けてくると同時に、イチョウの迫力ある幹がすぐ目の前に現れる。
大小二本のイチョウからなっており、主幹の方は見事な直幹で、素晴らしい樹形である。
戦争の際に類焼したとのことだが、現在ではその影響も全くと言っていいほど感じられない。イチョウの有り余る生命力の賜であろう。学校が近くにあるのか、ひっきりなしに高校生が通り過ぎる。
都会らしい雰囲気の中のイチョウもたまには良いものである。
訪問時にはちょうど桜の満開と重なり、たくさんの人でにぎわっていた。飛鳥山公園がすぐ近くにあるので納得。1280本もの桜を植えたとされる東京を代表する桜の名所だ。
桜は満開であったが、イチョウはようやく新芽を吹き出したところで、長い冬の眠りからようやく目覚めた時だったようだ。
目覚めたと思ったら、うさんくさいオヤジが木の周囲をうろうろ・・・イチョウにとっては至極迷惑だったかもしれない。