東京でありながら緑の豊かな地、奥多摩町日原。鍾乳洞までは観光客が大勢押し掛けるが、その奥に豊かな森と巨大ミズナラが控えていることを意識してくる人はほとんど無いであろう。
最近某雑誌に金袋山のミズナラのことが掲載されてしまい、この木を目当てにやってくるハイカーも多いと聞くが、なかには町中で履く靴のまま来るものもいるというから、何をか況やだ。
正式には登山道ではなく作業道のため、危険な個所もあるのは事実で、しっかりとした装備で会いに行く心づもりが必要であろう。
登山道に入ってからは最初の20分が最大の難関で、それを乗り切るとなだらかな坂が続く歩きやすい道となる。登り初めて約1時間半、なだらかな台地に出ると、その中央にミズナラが不安定な格好で立っているのが見えてくる。さながら恐竜の背中に見えると誰しもが言うそうな。
幹の上部にあるヒルの口のようなコブだが、かつてはここに別の木の枝をくわえていたそうである。樹齢は400年前後といったところであろうか。
何故これほどまでに傾いて成長したのかは分からないが、ミズナラ自身はそれがどうした?と反論したげであるようだ。
ミズナラのすぐ脇には、ナラ太郎という人面ナラ(写真下)があり、
不気味でもあり、ユーモラスでもある。このミズナラもまた、オオナラと同じく傾いて成長しており、同じ遺伝子の木であるのかも知れない。
周辺は山奥ながら人の手の入った形跡が残り、円形に積まれた石積みや、階段状の石畳、斜面を削って作ったと思われる人工的な平坦面の土地など不思議な雰囲気のする場所でもある。
事実、それを裏付けるような伝説が日原にはあるのだと言うが・・・・はたして
※1 環境省調査による