このクスノキは16年前に訪問したきりであった。
近いので、いつでも行けるという考えがあったからなのだが、当時はそれほどまでに素晴らしいとは感じなかった影響もあるかも知れなかった。
16年の再会、それは想像以上に素晴らしいクスであったことに驚く事となるものであった。
クスノキとしては樹高が高く、邪魔するものが何もない空間に大きく枝を伸ばしている姿は雄大のひと言。解説板でもお分かりの通り、このクスは樹高が高いことでも知られているが、さすがに50mを越えるようなことは考えられず、実測の結果が33mであった。地元の期待が大きく、樹高を50m以上の値として表記してしまったのであろうか・・・しかし、33mの樹高もクスノキとしては優秀であり、価値を下げてしまうようなことは全くない。
若干樹勢に翳りが見られる部分もあるが、大きな枝の折損痕も少なく、特太の幹にも空洞などは見られないほど健全な姿で、この大きさでここまで綺麗な幹は珍しい存在かも知れない。
16年前に計測した幹周の値が11.5mであったが、今回の計測によると12.8mにまで成長していた。
簡単な計算をすると、年に約13mmもの年輪を刻んでいることとなるが、この樹幹の大きさと葉の量などを考えると、この値も納得できそうである。
幹線道路からは少々離れており、静かな広々とした境内にあるのがいい影響を及ぼしているようだ。
まだまだ成長しそうな若々しさが売りのクスノキである。