県指定天然記念物 白鳥神社のビャクシン

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白鳥神社のビャクシン







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白鳥神社のビャクシン
指 定 静岡県指定天然記念物
指定年月日 1967年 
所在地 静岡県賀茂郡南伊豆町吉田 白鳥神社
解説板 樹名板あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 海岸沿いの孤高の名木  
お勧め度 ★★★★★
到達難易度 ☆☆☆☆  下車後徒歩3分
撮影日 2011年1月13日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   4.30m     4.05m
樹  高      6m        9m
樹  齢      不明       
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

伊豆地方第一のビャクシンの名木であろう。
海岸線から100mほど内陸に生長しており、かつてはこのビャクシンのある地点が波打ち際であったのかもしれない。
 2011年、主宰する会のツアーのために下見に行ったのであるが、1993年以来18年ぶりの訪問であった

 吉田の集落もビャクシンも当時のままで、全く雰囲気の変わっていない別天地であったのはうれしい限りだ。
 18年前の計測の資料が手元にあるので比較してみたところ、当時は幹周4.83mとなっており、現在よりも80cmほど太いことになっている・・・・・ん??
いろいろと原因を考えてみたが、表面の樹皮がはがれ落ち細くなったとしか考えられないようだ。
 現在の幹の太さは4mほどの太さに縮小してしまったのであるが、その存在感はまだまだ東日本最高のものといっても良さそうである。樹形もそうであるが、枝の暴れ具合が何とも例えようのないほどすばらしいのである。
 神社の参道である石段からの眺めも実に味わい深い。
 樹齢は南伊豆町の資料によると800年を経たものとされているようで、さすがに老齢からか上記のとおりに表面の樹皮も一部はがれ落ちてしまっている。
 これらの現象はビャクシンの古木には付きものであるが、いまだに全体にこんもりと半円形の樹冠を誇っており、樹勢はまだまだ旺盛そうである。
 太平洋に向いた湾奥部にあり、標高も2mほどしかない立地のため、間違いなく今までに数度の津波も体験して来ているだろうが、それらをものともせずにたくましく生き延びてきた生命力と運の良さは侮れないだろう。
 自然が多く残っている割に巨木が少ないのは、そういった環境をくぐり抜けて生きていかなければならない立地の影響も多分にあるだろう。
 実はこのビャクシンを見た瞬間に「津波」の2文字が頭に浮かび上がったのである。たぶん、ビャクシン自身が以心伝心で教えてくれたのだろうと思うが・・・
 吉田集落は非常に交通の便が悪いところでもあるが、是非とも訪れてこのビャクシンとともに時間を過ごしていただきたい。
 眼前には誰もいないきれいな海原が広がり、まさに別天地である。時間が許すのであれば、一日いっぱいをこの木とともに過ごしたいと思う、そんな場所である。


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