下田の市街地から南西に約4kmほどのところに吉佐美集落が広がる。大賀茂川の河口へ向かって肥沃な土地が広がり、海水浴場としても知られる地だ。
この吉佐美の八幡神社には国指定天然記念物の「八幡神社のイスノキ」があることでも知られているが、社殿前には素晴らしい風格のクスノキも控えている。
全くの無指定なのが残念だが、根張りの雄大さや樹勢の旺盛さと樹形、どれをとっても見応えのあるクスノキである。
イスノキが社殿裏手にあり、どんよりとした(失礼)イメージなのとは裏腹に、こちらは颯爽と陽をいっぱいに浴び立っており、すばらしく陽気に感じてしまうのだ。
社叢は南国らしく照葉樹中心に覆われるが、その中でもクスノキはイスノキを押しのけて、我こそが御神木であるとのオーラを発し続けている。