伊豆半島西北部、現在は伊豆市だが、かつての修善寺町と沼津市との境でもある葛城山から続く尾根直下に益山寺はある。
伊豆八十八ヶ所霊場の八番札所でもある。
山中にありながらも車でのアクセスも可能であるが、かなり細い道ゆえ運転に自信のない方は敬遠しておいた方が良さそうな道だ。
駐車場から数段の石段を登ると、イチョウとモミジの大木が出迎えてくれる。カエデは県指定、イチョウは市指定と、どちらも記念物に推されるほどの存在である。
モミジは東側に大きく傾くように生長しており、支柱によって支えられている。根元に小さな空洞も見られるが樹勢は悪くないようだ。
幹周で5mを超えるようなモミジは全国でも希少で、
隣にはイチョウがあり、地中ではお互いの根の熾烈な生存競争が繰り広げられていそうであるが、いかにもイチョウでは相手が悪かった。今後の検討課題になるであろうか。
紅葉時期はかなり遅く、毎年12月の初旬に紅葉を迎える。
イチョウとの黄色とモミジの紅色を同時に見たいところであるが、イチョウが一足早く黄葉を終え葉を落としてしまう。イチョウとモミジの共演は、残念ながら難しいようだ。
境内には千手観音が多数鎮座し、モミジの周囲にも千手観音の“のぼり”が多数立っており、この寺の名物の一つでもある。
益山寺は、山奥にある寺であるが、きちんと手入れが行き届いており、いつ行っても気持ちの良い寺である。