杉桙別命神社の大クス

昭和十一年十二月十六日
国指定天然記念物

杉桙別命神社(来宮神社)は、平安時代に作られた『延喜式』という書物の中にも記されている古く格式のある神社である。
このクスの木は、県下でも有数の巨木として知られている。昭和十一年、国の天然記念物に指定された。目通り周十四メートル、高さ二十四メートルあり、 樹齢は千年以上といわれている。通称「来の宮様の大クス」として古来よりご神木として崇められてきた。江戸時代から明治時代中頃まで「河津郷七抱七楠」 とよばれていた大クスの中で、現存する唯一の木である。
当社は「鳥精進・酒精進」の行事があることでも有名である。氏子は毎年十二月十八日より二十三日まで禁酒し、鳥肉・卵を食べない。その由来は、 祭神杉桙別命が酒に酔って野原に寝ていたところ野火が起き、火に囲まれてしまった。そこへ小鳥たちが飛来し、羽に水をふくませ火を消し、野火から命を守ったという。 この由来にもとづく行事は、現在でも、町内の氏子はもとより、町外の氏子および多数の崇敬者に守り伝えられている。

河津町教育委員会
 

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杉桙別命神社の大クス



杉桙別命神社の大クス
指 定 国指定天然記念物
指定年月日 1936年12月16日 
所在地 静岡県賀茂郡河津町田中
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項    
お勧め度 ★★☆☆
到達難易度 ★  下車後すぐ
撮影日 2001年5月20日
 環境省値  解説板値    実測値
幹  周   15.0m   14.0m   14.3m
樹  高     24m     24m   
樹  齢   300年以上 1000年以上   
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

クスノキは本州に自生はないとは聞くものの、この伊豆半島はクスノキにとってはまことに生育に適している地のように見える。
解説板にもあるとおり、かつては巨大なクスノキが7本もあったという事である。これは熱海にある阿豆佐和気神社の大クスも同じ伝えが残っており、かつては巨大なクスノキの森だったのであろう。このクスノキは来宮神社の大クスと称されることもあり、前述の熱海にあるクスと同じ名称で呼ばれる事もあり、混同を招くこととなってしまうことが多い。ここでは国指定天然記念物の名称を優先し、
杉桙別命神社の大クスとして呼ばせていただいた。
これだけの大きさのクスノキでありながら、主幹には目立った空洞や樹皮の剥離などは認められない。大枝の折損は結構目立っているが、遠方より望む姿は健全そのもののように見える。
この枝下の高い樹形は本来のクスの樹形であり、台湾などクスノキ樹林の中で競争が激しいところでは樹高も50mに迫らんとするものも多い。かつてはクスノキ樹林であった証拠でもあろう。

このクスは、近いところにありながら、いまだ3回しか訪問していない。写真も満足行くものは撮れていないクスノキである。
この写真も、知人のデジカメ一眼レフの試し撮りの意味で遠征したときのものであり、近いうちに撮影に行かなければならないだろう。


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