クスノキは本州に自生はないとは聞くものの、この伊豆半島はクスノキにとってはまことに生育に適している地のように見える。
解説板にもあるとおり、かつては巨大なクスノキが7本もあったという事である。これは熱海にある阿豆佐和気神社の大クスも同じ伝えが残っており、かつては巨大なクスノキの森だったのであろう。このクスノキは来宮神社の大クスと称されることもあり、前述の熱海にあるクスと同じ名称で呼ばれる事もあり、混同を招くこととなってしまうことが多い。ここでは国指定天然記念物の名称を優先し、杉桙別命神社の大クスとして呼ばせていただいた。
これだけの大きさのクスノキでありながら、主幹には目立った空洞や樹皮の剥離などは認められない。大枝の折損は結構目立っているが、遠方より望む姿は健全そのもののように見える。
この枝下の高い樹形は本来のクスの樹形であり、台湾などクスノキ樹林の中で競争が激しいところでは樹高も50mに迫らんとするものも多い。かつてはクスノキ樹林であった証拠でもあろう。
このクスは、近いところにありながら、いまだ3回しか訪問していない。写真も満足行くものは撮れていないクスノキである。
この写真も、知人のデジカメ一眼レフの試し撮りの意味で遠征したときのものであり、近いうちに撮影に行かなければならないだろう。