巨樹を巡り始めた本当の最初の頃、1988年頃に訪問したきりでしばらく行っていなかった木だった。
現地は当時と全く変わりが無く、神社も当時のままであった。このところの日本の変わり様といったらすさまじいもので、なんだかほっとするのが本当のところだった。
17年ぶりの対面であったが、ひっそりと静まり返った神社境内で何にも邪魔されることも無く、自由奔放に成長する姿には正直安堵した。開発が進む首都圏では、余りもの環境の変化に弱っていく樹たちが多いからだ。
かつてこの神社には多和目の大杉という国指定の天然記念物があり、かごの木のすぐ脇に大杉の遺伝子を受け継ぐ2代目がすくすくと成長している。
かごの木はクスノキ科の樹木で、南方には結構な大きさのものも存在するが、北関東でこれまでの大きさに育ったものは希有な例だろう。各地で呼び名も特徴があり、こがのきと呼ばれたり、この木のように鹿に見立てて「鹿子木」と呼ばれる例もあるようだ。
※1 環境省調査による
※2 現地解説板による