埼玉県指定天然記念物 入西のビャクシン

坂戸市北大塚一三八
昭和六年三月三十一日指定

 このビャクシンは、樹高十二メートル、樹周約三メートル、枝下五メートルの大木である。幹も枝も赤みがかった褐色で、 たてに無数の裂け目を見せたまま大きくよじれているので、土地の人々は「ねじり木」と呼んでいる。
 ビャクシンは、ヒノキ科の常緑針葉樹で、正式名称は「イブキ」であるが、ビャクシンと呼び慣わされている。 樹高は普通十五〜十七メートルで、巨木は四国、和歌山など温暖な地方に多い。
関東では、直径一メートル以上のものはきわめて少なく、鎌倉の建長寺、湯河原の成願寺のほか県内では川口市芝の長徳寺にある、 よじれて奇異な樹相を呈しているこのビャクシンには、次のような伝説がある。
 「往古、諸国巡錫の、ある名僧が、この地にたたずみ、手にした杖を地面に突き立て、枝葉茂りて栄ゆるようにと祈ったところ、 その杖に枝が出、葉が付いた」

昭和五十一年三月十五日
     埼玉県教育委員会
     坂戸市教育委員会

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入西のビャクシン



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入西のビャクシン
指 定 埼玉県指定天然記念物
指定年月日 1931年3月31日 
所在地 埼玉県坂戸市北大塚138 石上神社
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 大いにねじれる  
お勧め度 ★★★☆☆
到達難易度 ☆☆☆☆  下車後徒歩1分
撮影日 2009年10月15日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周   3.50m   3.00m   3.83m
樹  高     12m     12m     14m
樹  齢  300年以上       
実測詳細 地上1.3m部分を計測 

ビャクシンとしてはけっして巨樹というわけではないのだが、古来より有名な巨樹として広く知られた存在である。
その証明に、かなり古い時代に埼玉県の指定を受けていることからも知ることができる。
 左巻きに頭頂部までよどみなくねじれて成長する姿はまさに奇木と言っても良いだろう。それでいて、直幹として真っ直ぐ伸びているのだから不思議な木である。
 ビャクシンは多少なりともねじれて成長するものも少なくない。
神奈川県湯河原の成願寺のビャクシンもねじれて生長するが、ここまで盛大にねじれてはいない。
解説板も三十数年前のものが現役で頑張っているが、そこに表示してある数値と比較するとかなりの生長が確認できた。
33年後の2009年では、幹回りで83cmもの生長が確認できた。ビャクシンとしては相当な生長と言えそうだ。
 ビャクシンのある石上神社は成願寺2号墳(石上神社古墳)と呼ばれる前方後円墳の上に位置し、拝殿は前方部に位置しているようだ。東側の小高い高まりが後円部であろうか。
 かなりの規模の前方後円墳とみられ、古墳も大好きで良く見て回っているので年甲斐もなく大興奮してしまったのは内緒である。
 夕暮れ時の訪問だったこともあり、色温度の高い何とも見にくい写真となってしまった。近いうちにリベンジする予定である。


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