西善寺は正長2(1429)年に開山した長い歴史を持つ寺院。
寺の周囲には数カ所の城址も残り、戦国時代にあって北条氏にとってはかなり重要な地でもあったようだ。現在では西善寺は秩父札所の一つとしても知られ、八番の札所として数多くの巡礼者で賑わいを見せている。
コミネカエデ(コミネモミジ)は山門をくぐると目の前に現れ、前庭いっぱいに枝を広げており、とてもモミジとは思えないような広大な樹冠を誇っている。
シチュエーションも最高で、このモミジを愛でるためであるかのように寺を建てているようにも感じるが、これは考えすぎであろうか。
春の芽吹きの山吹色、夏の深い緑、秋の深紅の姿、冬の雪景色はどれをとっても一級品で、それぞれの季節に巡礼者以外にも数多くの観光客で賑わいを見せており、関東有数のモミジの名木といえそうだ。
秋の紅葉シーズンには拝観料が徴収されてしまうが、これだけのモミジの紅葉が見られるのであれば、拝観料は致し方ないところであろうか。
スライドショーには梅雨時7月上旬の姿をUPさせていただいたが、しっぽりとした雰囲気に包まれたモミジを見て、これだけ感動させられたのは初めてであった。
何時間見ていても飽きのこない、本当に素晴らしいモミジの巨木である。