東松山市西部、関東平野が武蔵野丘陵として立ち上がる、ちょうどその境界点に位置するイチョウ。
正法寺は板東33観音霊場の第10番札所で、一般には岩殿観音と呼ばれている。
環境省データベースには、このイチョウが株立ちの巨樹として報告されており、主幹の太さを2.85mとしているが、幹の形からして1本の幹として扱っても良いだろうと思う。
おそらく人手によって岩の上に寄せ植えされたものと思われるが、よくぞここまで無事に成長したものである。
その根の荒ぶる表情は日本中のどのイチョウよりも凄まじく、まるで無数のヘビが絡み合っているようなおどろおどろしい表情を見せる。ある意味、関東ではもっともインパクトのあるイチョウであるかもしれない。
2009年12月、ちょうどカルチャーの時期と黄葉の時期が重なるのを見計らって、埼玉方面へイチョウの黄葉ツアーを実施した。 ものの見事に時期が一致し、正法寺はもちろんのこと川越の銀杏稲荷でも素晴らしい黄葉に巡り会うことができた。
モミジと違い、木自体の規模がモミジとは比較にならないほど大きいので、その圧倒的な雄大さと色の鮮やかさは実に見事だ。
改めてイチョウという樹種の素晴らしさを再認識したツアーでもあった。