古くより日本三大クスの一本として、全国にその名を広く知られたクスの名木である。
約1200年前、行基の手によって生きている樹肌に仏像が彫られるなど、数奇な運命をたどってきたクスでもある。ほぼ等身大の大きさの彫刻は、当然ながらこの樹の樹勢をも奪っ多であろうと想像される。現在でも傍らにあるお堂の中には、この時に掘られた行基菩薩が安置され現存している。
15年ほど前に初対面をした時には境内も荒れ放題で、訪れる人もほとんど無く、自由に木肌に触れることもできた。現在は公園として整備され、ちょっとばかり整備されすぎで面食らってしまうほどだ。傍らには観光バス用の駐車場、お土産屋までできてしまい、撮影していても違和感を覚えるほどの、観光の目玉にされてしまったようだ。
常々心配されていた樹勢も、樹木医等の手によって治療を施され、ある程度落ち着いてきたようである。
※1 環境省調査による