諏訪大社4社のうち、もっとも地味な存在の前社。
しかし、最も神社らしい佇まいを見せてくれるのが前社でもある。
社務所前には合体木のケヤキが出迎えてくれるが、まだ若々しいケヤキである。
石段を上がるとそこは民家が並んでしまっている。以前は広大な境内を誇っていたそうであるが、拝殿まであまりもの距離があるため途中に民家が建ってしまったのであろうか。その民家の前に一本の老ケヤキが立っている。(写真下)前社ではもっとも古木然としたケヤキで、幹周は6.11mある。
アスファルト舗装された参道をさらに登ると、いよいよ前社の拝殿に到着する。この拝殿はきっちりと守屋山を背後に背負っており、本来の諏訪大社とはここなのだな、と納得する。
御柱に囲まれて拝殿が静かに佇むが、その背後にご神木が控えている(写真上)。禁足地でもあり、ほとんど人手が入らずにあるがままの姿である。当然下草などは刈られておらず、ヤブの中から斜めにたった姿は威厳を感じさせるに充分である。
目測で幹周は約8mくらいであろうか。このケヤキが本来のご神木なのであろう。
前宮は本宮のような喧噪が無く、心も穏やかになれる場所である。