熊野諏訪神社トチノキの社叢
昭和四十八年四月一日

この社叢の位置は、飯沼宮ノ平の飯沼川右岸で、南の本峠の窪の沢尻にあたる。この窪には、かつてトチノキが群生し、その天然林の一部が社叢として残存してきたものと考えられる。社叢には、 モミの巨木をはじめオオモミジ、ヒノキ・エノキなども林立するが、その中に風雪に耐えてわずかに残った五本のトチノキの大木が散在し、大きいものは目通り幹囲五・一五メートル、高さ二六・〇メートルもあり、 樹皮にはオシャグジデンダなどが寄生しているが、樹勢も衰えず見事である。
トチの実は、そのままでは食べられないが、昔はトチ餅などにして食用に供せられた。今は実を拾う人もなく、樹下には実生の若木がいっぱいに生え、トチノキの植生地として好個の社叢といえよう。

平成三年三月

辰野町教育委員会

長野県の巨樹 全国の巨樹 全国トチノキ一覧 関東甲信越のトチノキ 樹種別一覧 HOME 森の巨人100選

熊野諏訪神社トチノキの社叢




他の写真を見る

熊野諏訪神社トチノキの社叢
指 定 辰野町指定保護樹
指定年月日 1973年4月1日 
所在地 長野県上伊那郡辰野町小野宮ノ平4555-1熊野諏訪神社境内
解説板 あり   詳細を見る
樹勢等 良好
特記事項 5本のトチノキ群  
お勧め度 ★★★☆☆
到達難易度 ★★☆☆☆  下車後徒歩5分
撮影日 2009年6月9日
 環境省値  解説板値   実測値
幹  周    5.0m       5.96m
樹  高     28m          27m
樹  齢           
実測詳細 地上1.3m部分を計測 
アクセス JR小野駅より約3.7km 徒歩約1時間 

小野駅から南に下り、飯沼方面への交差点を右折、約2.5kmほど進むと飯沼川対岸に熊野諏訪神社の社叢が見えてくる。
トチノキの特徴ある樹冠であり、すぐにそれと分かるだろう。
ここは熊野神社と諏訪神社が一緒に祀られているという珍しい形式の神社である。
本殿右後方に立つトチノキが最も大きく、傾きながら途中で2幹に分かれて生長しており、幹にはオシャグジデンダが大量に着生して異彩を放っている。
境内には5本のトチノキの巨木の他、モミやヒノキの大木なども生育し、昼なお暗い鎮守の森を形成しており、社叢全体が町の天然記念物に指定されているようだ。
かつては格好の子供の遊び場だったろうと想像されるが、現在は境内に足を踏み入れるものさえ希である。
なお、神社へのアプローチには珍しいネズミサシの木もあり、町の指定となっているので併せて見学すると良いだろう。


戻る