中央アルプスから伊那谷へと下るスロープの扇頂部分に前平集落がある。数件の小さな集落だが、集落の双方に隠れるように吹上神社がある。
社殿の右前方に立っているのだが、境内に地面の高さよりも幾分低くなっており、地形から見ると境内が土盛を行われたようで、もとの地面がサワラのある地面高であろう。
根元を埋めなかったのは木にとっては幸いしたようで、頂部が折れているにもかかわらず樹勢は旺盛のようである。
サワラでこの樹形であれば、かつては相当な高さを誇っていただろうと想像される。下から上まで同じ太さを持つというサワラ独特の樹形そのままであり、完全だった頃の姿を見てみたいものである。環境省の資料によると、全国で第3位となる幹周を持っているとのこと。