上社本宮とならんで参拝客の多い秋宮。
諏訪大社はスギよりもケヤキの巨木が多く、どういう訳かスギの巨木に乏しい神社である。秋宮の「根入りの杉」は貴重なスギとなっている。
秋宮の鳥居をくぐると真っ先に目に飛び込んでくるのがこのスギである。まるで行く手を阻むかのように立っているのである。
しかし参拝客のほとんどは、背後に控える神楽殿や拝殿を目指してまっしぐらであり、このスギに関心を寄せるのは樹木好きの方々だけであろうか。本来のご神木は一般人の入れないところにあるイチイの樹だと伝えられている。
このスギは言い伝えによると、真夜中(丑三つ時)を過ぎると枝先を垂れ下げて寝入ってしまい、いびきが聞こえると言われているそうだ。このことから「寝入り杉」とも伝えられている。
イビキをかくスギは、奇しくもタケミナカタのルーツ、出雲の国に近い隠岐の島にも存在する。また、この樹の枝を煎じて子供に飲ませると、夜泣きが止まるとも言われているそうだ。樹齢は約700年とも伝えられている。、