飫肥城の北東に位置する田上八幡神社の参道石段脇にある、一度見ると忘れられない、とても印象的なクスノキ。
約2mほどの小さな崖状の位置に生育しており、その特異な樹形が見どころでもあるが、稚樹の頃はおそらく崖上にあったものだろう。小規模の地滑りによって現在見られるような、宙に浮いた格好で生育するものに至ったものだと考えたいところだ。
残念ながら現地での時間が無く、段差の上部を詳細に観察できなかったが、通常の成長では、このような格好にはどう考えてもならないであろう。
実際に幹周りも未計測であるが、根回り付近だけが突出して太く、上部の幹は樹齢400年とあるように、枝葉もしっかりと茂っており、まだまだ若そうな元気いっぱいのクスノキである。
太さ以上に押し出し感があり、数多いクスの中でも名木の一本ととらえても良さそうである。
飫肥城からはさほど離れていないのだが、場内の喧噪とは裏腹に、こちらに足を向ける観光客はまばらである。